判定負けでも前向きな村田諒太ポジティブボクシング

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   国内外で注目されたボクシングの一戦から10日後、村田諒太選手が「クローズアップ現代+」で試合を振り返りながらのロングインタビューにはじめて応じた。

   オリンピック金メダリストからプロ入りして4年。体格の小さな日本人がトップに立つのはむずかしいと言われるミドル級で、村田選手は王座決定戦にたどり着いた。相手は世界ランキング1位のアッサン・エンダム選手という、かつてない強敵だったそうだ。

   試合では第4ラウンドにストレートでダウンを奪うなど、相手を追い詰め、優位に立ったように思われた。「ダメージも与えましたし、ポイントは持っていったのかなあ」(村田)と思っていた。だが、ジャッジが付けたポイントはエンダム選手のほうが多く、判定負け。この判定は波紋を呼び、ジャッジが処分されたり、再戦命令が出るなどした。

最悪の結果ではない

   それでも「変な判定で、憔悴しているという感じではまったくない」(村田)という。その理由は、まず自分が想定していた「最悪の結果」ではなかったからだという。

「最悪の結果は、変な判定で勝つこと。たとえばジャブでさばかれ続けて、パンチは当ててない、ダメージも与えてないのに、前に出てたから、勝った。『えっ、あれで勝ちなの?みたいな』」

   また、「多くの人に見ていただいて、面白かったと言っていただけて、はじめてプロとしての仕事ができた」との思いもあるという。

   そして、この一戦で自分の将来への自信を深めたことの気持ちが強いという。

「もちろん勝ちたかったという気持ちはあるが、あまりないのが正直なところ。むしろ、自分に対する可能性をもっと信じさせてもらえる試合だった」
「僕自身、自分に対して半信半疑だった。世界の一流どころとやったときに、どこまで通用するんだろうと。やってみたら、結構通用するところが多かった。かつ、こういうところをもっと改善すれば、もっとよくなるという気持ちも強い。もっと伸びしろのある自分という可能性を発見できた」

   今後については、村田選手をサポートするチームの判断も関わってくるが、「個人的なボクシングに対する情熱はまったく冷めることなく、むしろ火に油を注がれたぐらいの気持ち」だという。

クローズアップ現代+(2017年5月30日放送「情熱の炎は消えず 村田諒太・激闘の果てに」)

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