「グルメンピック」で詐欺容疑の5人逮捕 「特別枠・返金保証」でひきつけ508店から1億3000万円集金

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   わかってみれば、絵に描いたような詐欺事件に見える。ブームの食フェスに参加したい店を狙って、参加を募り、参加費を集めておいて「延期」。お金は返せません、やるつもりだった、だますつもりはない、逃げかくれしてません、詐欺じゃない......これ、詐欺師の常套句なのだ。

   今回のイベントは「グルメンピック2017」。味の素スタジアムパークで2017年2月に2週間(月~金)開催、と銘打って、全国508店から総額1億3000万円を集めたのだった。しかし、イベントは開かれず、金もどこへ行ったかわからない。

   警視庁は昨日(2017年6月5日)、イベント代表の大東物産社長中井冬樹(36)を詐欺容疑で逮捕した。すでに3日には、同容疑で自称コンサルタントの田辺智晃(42)ら4人を逮捕しており、5日送検した。田辺が主催会社の実質オーナーで主犯格とみられている。ただし、直接の逮捕容疑は、飲食店2店から65万円をだまし取ったというものだ。

   中井容疑者と田辺容疑者は、逮捕の3週間前、フジテレビの取材に答えていた。田辺容疑者は、「イベントは初めてだが、一生懸命やっていた」「やるつもりだった」「だますつもりはなかった」と答え、中井容疑者は、「私がやった方がうまくいくと、代表を引き受けた」「間違いなくやれると思っていた」と言いながら、「データはすべて廃棄した。シュレッダーで」としれっと言っていた。

   しかしその手口は入念だった。被害者の鈴木亮平さん(被害者の会代表)はワインを扱う業者。去年の夏、パンフレットが送られてきて、出店しないかという誘いを受けた。「これまでチャンスがなかったので、チャンスと思った」という。

   グループはまず、特別枠を提供すると持ちかけてきた。先着50店舗のみの特典で、出店料40万円を20万円にする。さらに、売り上げが75万円以下なら、全額返金という。さらに、机、椅子、テント、照明など無料で提供という好条件だった。鈴木さんは、「返金保障」と聞いて、「自信があるのかなと思った」という。また、開催時期が2月の閑散期。それも平日の開催。マージンも10%と安い。

会場の予定に載っていて信用

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   司会の小倉智昭が、「ありえない好条件」という。そう思った人もいて、確かめたという。プレスリリースに「〇〇(メディア名)に掲載された」とあるのでたどると、記事が出ていた。また、味の素スタジアムパークを確かめると、これも予定に載っていた。実際は、場所の一箇所だけだったが、これで大方信用してしまったという。

   しかし詳細に見ると、味の素スタジアムパークでは、機材の持ち込みはできず、また大阪の会場は火気厳禁で、とても食フェスができる条件ではなかった。これで、このグループが「やる気」だったとは思えないわけだ。

   小倉「裁判で一番問題になるところ。開催する意思があったかどうか。しかし結構立証は難しいんじゃないか」

   今の逮捕容疑は「65万円」。これを1億円以上までたどるのは大変だ。これもまた、詐欺師の手口と言っていいのだろう。

   ニュースデスクの笠井信輔「1億3000万円も集まるんだな」

   山崎秀鴎(書家)「その集めたお金はどこかにあるんですか」

   取材した阿部悦子が「調べたらわかると思いますけど......」

   わかるものか。そこが詐欺師の詐欺師たる所以。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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