大阪地検特捜部が森友学園に家宅捜索 容疑は補助金の不正受給

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   大阪の学校法人森友学園の騒動がついに刑事事件になった。

   大阪地検特捜部は昨日19日(2017年6月)午後7時から、大阪市淀川区の学園本部、学園の元理事長籠池泰典氏の豊中市の自宅などを、今朝6時まで約11時間に及び家宅捜索し、関係資料などを押収した。容疑は補助金不正受給などで、問題の発端となった国有地の安値払い下げについては、告発を受理したまま。

   容疑は、2011年~16年にかけて、専任教員と支援が必要な園児の人数を水増しして、大阪府から計約6200万円の補助金を不正に受けた詐欺容疑と、国の補助金申請で、府などに出した工事契約より大きな金額の契約書を提出して、約5600万円を不正に受けた、補助金適正化法違反容疑。いずれも当時理事長だった籠池氏個人への容疑だが、後者はすでに、国に返済がされている。

土地の値引きとは別物の事件

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   同学園については、豊中市に建設されていた小学校の土地が、8億円もの値引きを受けていことで、近畿財務局の当時の担当者に対する背任容疑での告発が受理されている。これが、言われる「忖度」疑惑の核心なのだが、今回の捜索は、全くの別物。

   同学園が建設を進めていた小学校では、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長になって、講演をしたりしていたほか、籠池氏が学校名を勝手に「安倍晋三記念小学校」と名乗るなど、安倍夫妻との接点が様々に取りざたされた。これが、近畿財務局の「忖度」--異例の譲渡決定と巨額の値引き--につながった、との疑惑を生んだ。

   しかし、安倍首相は、そうしたつながりを否定し、「もし関わっていたのなら、国会議員を辞める」とまで言った。が、野党が要求した夫人の国会喚問については、「私は公人だが、妻は私人だ」と突っぱねていた。そうした中、籠池氏が3月、「安倍首相からの100万円の寄付を、夫人を通して受けた」と爆弾発言をしたが、「受けた」「渡してない」の水掛け論でうやむやになっている。

   司会の小倉智昭が「国会が閉幕した途端の捜査ですが......」と聞く。

   政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「特捜は、国会が終わるのを待って動いた。こんな怪しげな学校になぜ格安で国有地が払い下げられたのか、開校寸前まで行ったのか、が基本的な疑問点」

   小倉「合わせて1億を超える補助金は大きい」

   伊藤氏「大阪府がなぜ見落としたのかはあるが、本質は、なぜ8億円もの値引きがされたかだ。告発は受理されているのだから、捜査当局が本気で取り組むかどうかがポイントになるが、背任横領は立件が難しいので、当局が苦慮していることは考えられる」

   小倉「昭恵夫人が名誉校長だったのは確かだが、(100万円問題もうやむやで)捜査は政権に影響は与えない?」

   伊藤氏「背任の件が立件されれば別だが、このままだと立ち消えもありうる。昨日の会見で安倍首相は、『会計検査院が調査している。全面協力する』と言ったが、『全面協力』ってなんなんでしょうね」

   小倉「国会で取り上げた時には、全面協力には見えなかった」

   伊藤氏「いろいろ問題のある学園を、なんでみんなが開校寸前まで後押ししたのかと言う疑問が残る。国民は加計学園問題とセットで見ていて、8割もの人が疑惑を感じている。政権側も考えたほうがいい」

   内閣支持率が落ちたから、少しは考えるか。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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