日本は世界に誇るプルトニウム大国だった!

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   今月6日(2017年6月)、日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センターでプルトニウム入りのプラスティック袋が破裂する事故が発生。現場にいた作業員5人全員の尿から微量のプルトニウムが検出され、内部被ばくが確認された。

   プルトニウムは、被ばくすると深刻な健康被害をもたらす恐れがあり、また核兵器への転用も可能なことから、国際的に厳重な管理が要求されている核物質。そんなプルトニウムは国内に約11トンもあり、日本は世界的に見て「プルトニウム大国」だ。

   今回、事故を起こした大洗研究開発センターはプルトニウムを使った原子炉の研究を行う中心的な研究施設で、プルトニウム200キロ以上が保管されていたという。

   しかし今年2月、国の検査によって、原子力機構の事業所でプルトニウムなどが、ルールに反して最大37年という年月、放置されていたことが判明した。それを受け、同センターもプルトニウム入り容器の中身の確認を進めていた最中の事故だったという。

   「なぜ、プルトニウムなどのずさんな管理は続いてきたのか」(番組ナレーション)

   原子力機構の元職員は、研究を優先し、核物質の後始末が先送りされる体質があったと証言した。

核物質の後始末が先送りされる体質

   「いろんなモノを残してきてます。後始末をどうすんだっていうのは、ずっと頭にありましたが、その作業は非常に大変だったり、時間と手間がかかるので、先延ばしにしてたっていうものもあります」(原子力機構元職員)

   また、原子力機構の別の施設でも、容器内のビニール袋が膨らむ事態があったという。大洗センターもその情報は把握していたが、破裂までは至らないと判断したそうだ。

   「今回の作業にあたって、そこ(破裂)を想定しなかった。と言いましょうか、想定しないからこそ、あの作業計画になっている。細かい内部確認はしないといけないと思ってます」(塩月正雄・原子力機構大洗研究開発センター所長)

   「(プルトニウムへの危機意識が)甘かったと言わざるを得ない。同じ原子力機構の施設で、放射性物質が入った袋が膨らむという、いわば前兆現象があったのに、情報が十分に共有されていなかった。もしリスクを正しく見積もっていれば、対策が取れたのではないか」(NHK科学文化部の内山デスク)

クローズアップ現代+(2017年6月20日放送「プルトニウム被ばく事故 ~ずさんな管理はなぜ?~」

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