2024年 4月 19日 (金)

麻生副総理「あれは女性ですよ、女性」発言のわからなさ 豊田議員のパワハラ、思わぬところへ飛び火

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   「このハゲー」「バカかお前は」--秘書に対するパワハラが明るみに出て、自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42)をめぐって、周囲で思わぬ波紋が広がっている。麻生太郎副総理の「あれは女性ですよ、女性」という意味不明の発言やら何やら。永田町にはパワハラが蔓延しているかのような発言もあった。

   週刊新潮が暴いた豊田議員の暴言・暴行は、ICレコーダーに録音された音声付きだったから、これは動かぬ証拠。議員は自民党に離党届を出し、入院してしまった。

   麻生副総理・財務相が24日(2017年6月)、新潟での派閥会合でこれに触れ、「119人も新人がいるといろいろあるんですね。東京大学とかハーバード、厚生労働省とか学歴だけ聞いたら、非のつけよう(うちどころ)のないほど立派だったけど、あれ女性ですよ、女性。ねぇ、暴力で秘書を、あれ男と書き間違えているんじゃないか、本当は」とやった。

   このところ少なかったが、かつては「失言宰相」と言われた人。久々に口が滑ったか。

女性識者から批判あがる

   ツイッターで早速反応があった。国際政治学者の三浦瑠麗さんは、「女性一般の問題にするのは勘弁してほしい」。清水晶子・東大准教授は「政治家としてありえない性差別発言で、一瞬なにを言っているのかわからないレベル」と書き込んだ。

   さらに、豊田議員の暴言が報じられた直後には、河村建夫衆院議員(自民)が、「ちょっとかわいそうだな。男性の議員ならあんなのはいっぱいいるよ。気持ちはわかるなぁ」と言っていた。さすがに批判の声があがり、河村氏はフェイスブックで、「私の不用意な発言が要らぬ誤解をうみ、こちらの場を借りまして訂正をし、発言を取り消しさせていただきます」と慌てて取り消している。

   司会の小倉智昭「部分的に取り出すと、何が問題なのかが見えてこない」

   プレゼンターの岸本哲也が「発言もいろんな解釈ができる」と関連発言を並べて見せた。民進党の蓮舫代表は、ツイッターで「『あれ女性です』とはどういうことか。その前にまず謝罪ではないのか」と発信している。

   小倉が「逆のような気がする」という。「男と書き間違えているんじゃないか、ということは、豊田さんの行為全体を『あれ』といったように見える。女性でそれはないよ、という風に受け止めたんだけど」

   梅津弥英子アナ「女性だ男性だという必要があったのかどうか、違和感を抱いた人が多かったんじゃないか」

   小倉「女性は普通は穏やかで、ということだから悪いことではないと思う」

   議員によるパワハラは多い。衆院議員(男性)が、防衛省の女性職員に、「上司に言って、君の人事評価を下げてやる。クビにできる」と言って、のちに謝罪した。別の衆院議員(男性)が、女性秘書から、「残業代の未払い、暴言」で慰謝料を求める訴訟を起こされたことに、「ふざけるな」と委員会で発言。のち和解しているとか。

   厚労省の調べでは、ここ10年で、いじめ・嫌がらせなどの労働紛争(パワハラ)の相談件数が、3倍の7万件になっているという。現場は、会社だけでなく、警察や市役所など、とにかくいたるところで起こっていると。

   厚労省はパワハラを6つに分類して対策を立てているという。その6つとは、身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求、過小な要求、個の侵害。要するに、いじめの土台と同じではないか。

   小倉「上司が部下に言い聞かせたりするのをパワハラと言われたら、何もできなくなる」

   菊川怜「言い聞かせ方の力量が問われる。部下を育てるのは上司の力」

   小倉「おっしゃる通りです」(爆笑)

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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