みんなが「藤井勝利」を手放しで大喜び マイナー業界にスポットライト
〈最年少プロ棋士・藤井聡太四段の連続29連勝達成報道〉(NHKニュースウォッチ9、ほか各局)

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   可笑しかったのは、別室にいた「ひふみん」こと加藤一二三九段が、楽観的なニコニコ顔で「藤井が勝つ」と言っていたのに、スタジオMCの横に座っていた藤井の師匠の杉本昌隆七段が、「増田四段の方が優勢」とか「なかなか苦しい展開」とか、ちょっと心配そうに悲観的なことをはじめは言っていて、弟子のことになるとハラハラするのだと思ったこと。要するに師匠は気が気でなかったのだ。

   闘争的なライバルの増田康宏四段が、憮然とした顔で会場入りした時から、メディアも解説者もギャラリーも、みんなが少年・聡太くんの勝ちを心の中では願っていて、そんな場所で、孤軍奮闘「年下には負けたくない、俺だって天才と呼ばれてるんだ」と思っているに違いない増田は、さぞやりにくかっただろうと同情する。

   誰か1人でも増田の心情に言及するかと思ったが、NW9の桑子真帆もその相棒の有馬嘉男も藤井の応援団と化していて、藤井が「勝った勝った」と手放しで喜んだ。これでいいのか? まあ、日本中が新記録を待ち望んだという状況だから仕方がなかろうが。

   それにしても、将棋会館の会場に、ドヤドヤと雪崩れ込んでいるマスコミ人たちの通行整理をもっとやってやらないと、気が散るだろうに。それとも「ひふみん」が喜んでいたように、「藤井特需」のお陰で、スポットライトが当たる今こそ、棋士たちにとっては、マイナー業界としての醍醐味なのだろうが。何となく可笑しい。

   (放送2017年6月26日21時~)

(黄蘭)

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