中高年になったら脂ギトギトお肉を食べろ!太ってても6人に1人が栄養失調
「年をとったら、たとえ悪玉コレステロールでも高めがいいんです」
東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二・副所長がびっくりするようなことをいう。63歳の柳澤秀夫キャスターが自分の血液検査の結果を持ち込んでいた。「総コレステロール値は228でH、つまり高めです。LDL(悪玉コレステロール)は136、HDL(善玉コレステロール)は72です」
新開副所長は「理想的です」
柳澤「ええっ、悪玉のほうが高いんですよ!?」
新開副所長「悪玉というのは人間がそう名づけただけで、体にとっては必要なものなのです」
65歳以上はコレステロール高めで健康・長寿
健康診断などでは総コレステロールの基準値は120~220mg/dとされているが、これはあくまでも中年期の数字で、「65歳以上は男性は180~250、女性は200~250が望ましいですね」(新開副所長)
見た目は太っていても、コレステロール不足で栄養失調のおそれがある高齢者は約6人に1人もいて、高めの人と比べると寿命に10%ぐらいの差があるという。
遠藤亮アナ「コレステロールは細胞壁を取り囲んでいて、減ると細胞が壊れやすくなるんです」
ポイントは食事の改善だ。とにかく肉を食べろという。また、卵、いくら、数の子、レバーなどコレステロールの多いものを意識してメニューに加える。卵だと毎日1個が目安だ。
肉には筋肉や血液を作ったり、免疫力をアップするアルブミンというたんぱく質も多く含まれていて、これが不足すると要介護・死亡は2.3倍、肺炎は9.1倍にもなる。
遠藤アナ「年をとるとさっぱりした食事が多くなりますが、お肉を食べましょう。これは50代から始めたほうがいいそうです」
ゲストの柴田理恵(タレント)「昔は、おばあちゃん、そんな油がギトギトしたものは食べないほうが・・・なんて言ったけど、逆なんですね」
「よし、これからはガマンしていた焼肉やステーキをガツンといこう」と合点したあなた、「肉だけを食べてもダメ。魚や野菜などとバランスを考えた食事を心がけてください」(管理栄養士の熊谷修さん)ということですから、念のため。
カズキ