警視庁と神奈川県警の対立背景に性犯罪の真相に迫る
〈ドラマ特別企画 検証捜査〉(テレビ東京)

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   テレビ東京の水曜日放送サスペンスドラマはいつも期待を裏切らない。今回も堂場瞬一の原作物で、まず第1に俳優が豪華。元警視庁の敏腕刑事で、今大島署に左遷されて釣り三昧の特命班・神谷悟郎(仲村トオル)、対立する神奈川県警捜査1課管理官・重原功(市村正親)、北海道警から特命班に来た性犯罪のスペシャリスト・保井凛(栗山千明)。他にも滝藤賢一、六角精児、平岡祐太などなど。
   2年前の強姦殺人の犯人が冤罪だとして無罪判決が出るまでの1か月間に、実情を検証しろという特命がでる。神谷と凛は未遂で助かった被害者から話を聞き、冤罪が警察によって作られたと疑いを持つ。自身もかつて性犯罪の被害者だった凛は、冤罪として釈放された犯人に絡まれて、「あれは間違いなく性犯罪者の目です」という。
   作家の作品らしく面白いところは、警視庁と神奈川県警の根深い対立である。しかも、犯罪が大森と戸塚管内の2か所で起こっていて、それが複雑に絡み合う。つまり、電車で川1つ渡ればすぐだが、警察の担当は犬猿の仲の別の部署であるから、簡単に一緒にやりましょうとはいかないのである。脛に傷持つ刑事たちの敵と味方。
   せっかく大物のミュージカル俳優・市村正親が神奈川県警の幹部に扮していたのに、余り活躍の場面がなかったのは残念。栗山千明は終盤近く、滂沱の涙を流しながら過去を持つ刑事を大熱演した。いつもながらちょっと屈折した役に仲村トオルはピッタリである。(放送2017年7月5日21時~)

(黄蘭)

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