お嬢様は常識なさすぎ、やりすぎの遊川脚本 〈過保護のカホコ 第1回、第2回〉(日本テレビ)

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   エキセントリックな主人公や設定で常に話題をさらう遊川和彦の脚本、今回は超過保護なお嬢様の大学生・根本加穂子(高畑充希)である。母親の泉(黒木瞳)が何でも差配して、朝着てゆく洋服も自分では決められない。父親の根本正高(時任三郎)は会社員でそれなりの社会性はあるが、妻の言いなりで、娘の笑顔にはデレデレ。

   大学で知り合った画学生の麦野初(竹内涼真)は、加穂子から何のために働くのかと問われて、自分のバイトのティッシュ配りやピザ宅配を手伝わせる。就活も失敗しまくりの加穂子のノー天気に呆れても、所かまわず寝てしまう加穂子をほっておけない。彼女の純粋さは他人にも心地がよいのだ。視聴率も2回目は10.8%を取っていて、毎日新聞の夕刊子には褒められている。でもなあ。

   加穂子は大学生のくせにまるで幼稚園児のような常識のなさ。彼女の誕生日だといって、母方の実家と父方の実家と最後は自分の家と、合計3回も誕生日会をやるなんて、今時あり得ねえ。ぢぢ・ばばまで集まって小遣いはやるわケーキは揃えるわ、この一族は全員がヒマ人か? 過激に描くのが遊川流だが、やりすぎである。

   バイトに忙しい貧乏画学生の麦野初を演じる竹内涼真は、NHKの「ひよっこ」でも美味しい役で売り出し中の、優しそうな好青年であるが、セリフが70年安保時代の活動家のようなことを言うので、ここは可笑しい。多分脚本家の青春時代を投影しているのか?

(放送2017年7月19日22時~)

(黄蘭)

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