閉会中審査の答弁で墓穴掘った安倍首相 政権は崩壊寸前、辞職か解散か?
加計学園問題についての説明責任を果たすと、わざわざ国会が閉会中なのに審査を開いた安倍首相だったが、加計学園が獣医学部の新設を申請しているという事実を「2017年1月20日まで知らなかった」と答弁したことで、自ら墓穴を掘ってしまった。
蓮舫民進党代表から、安倍が過去に違う答弁をしていることを指摘されると、これまでの答弁が間違っていて、これが正しいなどといい募り、蓮舫から、答弁の矛盾を指摘されると、あの時は正確でなかったから訂正するというのでは、国会軽視ではないかと厳しく突っ込まれた。
これを見ても、もはや安倍の周りに人がいないことが見て取れる。過去の答弁との整合性を取るなどイロハのイである。加計学園の加計孝太郎理事長は友だちであっても、獣医学部新設の件では明らかな利害関係者なのに、不用意に、食事やゴルフでは、向こうが払ったりこちらが払ったりするとしゃべってしまう。
"安倍大事"と心底思う側近がいれば、こうした軽率な発言はしないよう注意してくださいと進言するはずだが、すべて安倍任せにし、安倍本人も誰も信用していないのだろう。
昨夜、日刊ゲンダイの某氏と飲んでいて、安倍の今後について意見が分かれた。私は、もはや安倍政権は崩壊寸前であり、内閣改造でも支持率を上げられず、第一次の時と同じように首相の座を放り出す。
でないとすれば、破れかぶれ解散を打つ。だが、かなり自民党は目減りするから、このケースでも総裁は安倍以外の人間になると読む。
某氏は、安倍はしぶとい。自ら辞める気はないし、安倍を追い落とそうという人間は自民党内からは出てこない。このままの状態をずるずると続け、何とか改憲にこぎつけたいと思っていると読む。
ところで、安倍首相は「女性が輝く社会」をつくるといっていたが、一足早くそうした社会が実現したようである。稲田朋美、小池百合子、豊田真由子、松居一代とこのところ輝いているのは女ばかりだ。
今井絵理子参議院議員の不倫疑惑
そこに今週は元SPEEDで参議院議員の今井絵理子(33)が加わった。
今井は2004年に結婚して長男をもうけたが、3年後に離婚。長男は生後3日で聴覚障害があることがわかった。
その子を女手一つで育て、昨夏の参院選ではそうした生き方に共感が集まり32万票を獲得した。彼女の地元は沖縄だが、当選直後に沖縄の基地問題について聞かれ、「これから勉強します」と答え話題を呼んだ。
子育てに議員活動と、さぞかし忙しいことだろうと週刊新潮が張り込んだら、豈図らんや多忙は多忙でも「不倫」に励んでいたというのである。
7月14日(金)。国会付近で夕食を終えた今井は、19時ごろ迎えの車で千代田区三番町のセカンドハウスとして使っている高級賃貸マンションへ。その直後に神戸ナンバーの日産GT-Rがやって来て、今井を乗せて走り去り、「日付をまたぐまで帰ってくることはなかった」(週刊新潮)
翌朝7時。件の男が今井のマンションから出てくる。その10分後、今井が迎えの車に秘書と同乗して東京駅へ。
その後、7時40分発の新幹線のグリーン車内に彼氏と並んで座る今井の姿が。2時間後、2人はそろって眠りだしたが、「下に伸ばしたその手はお互いしっかりと握り合っていた」(同)。この様子はグラビアに載っているが、週刊新潮がつけた見出しが「愛の闇」
新大阪駅で今井は降り、イベントをこなした彼女は、箕面市のシティホテルにチェックイン。
20時ぐらいに、ホテルに備えつけの白いパジャマ姿で出てきた。この姿もグラビアに出ているが、髪が濡れたパジャマ姿がなかなか色っぽい。 男を迎えに行って、同じ部屋に消えていった。翌日も2人して新幹線に乗り込んで、14時には東京駅に2人の姿があった。
今井は子供がいるが独身である。まだまだ熱い恋に身を焦がしてもとやかくいわれることはない。だが、相手が妻子持ちとなると、当然ながらいかがなものかとなる。
この男、橋本健という自民党の神戸市議会議員で37歳。10年前、27歳の若さで市議に当選して現在3期目。市議団の幹事長も務め、大阪大学歯学部卒で、5年前に歯科医院を開業しているという。
将来は衆議院議員を目指しているといわれているそうだ。子供は2人いるが、現在妻とは別居中で、4~5年前から離婚調停中だそうだ。
週刊新潮によれば、きっかけは、今井が参院選に出馬を発表したころ、自民党の兵庫県連が勉強会に今井を呼び、その窓口が橋本だった。
2人は急速に親しくなっていったという。このまま略奪愛が成就するのか。だが、週刊新潮は、彼女は言行不一致だとなじる。
彼女のウリは「子育て」だ。議員になってからは忙しさも増し、息子と触れ合う機会は減ったに違いない。ならば、わずかな時間でも子供といてやろうというのが人情ではないか。
しかし、今の今井は男に夢中で、子供のことは母親に任せることが増えてというのである。
さあ、今井はなんといい訳するのだろう。橋本のほうは、
「今井さんとはお付き合いしていません。恋愛感情もありませんよ」とにべもない。
週刊新潮ならずとも、このセンセイは恋愛感情もない人間と、手をつないだり、同宿したりするのかと首をかしげたくなる。
今井センセイは、橋本と交際しているかと聞かれ、
「男女の関係はありません。同じ志を持った、大変頼もしい先生だと感謝しています」
三番町のマンションや大阪のホテルに泊まっているではないか?
「あの......三番町は軽率なことだと思いますが、とにかくこれだけはお伝えしたいのは、一線は越えていないんです。翌日の箕面でのお仕事、実は橋本先生の紹介でいただいたお仕事だったんです。その時に講演内容を一緒に考えてほしい、という思いで、結局、深夜まで一緒に原稿を書いていたんです」
下手ないい訳である。昔、あるタレントが彼女の部屋に泊まって朝帰りした時、写真誌に直撃された。そこでとっさに、
「彼女の部屋で一晩中あっち向いてホイをやってました」
と答えた。これには笑った。たしかにSEXはあっち向いてホイに似てなくはない。
これぐらいのユーモアが欲しかった。
橋本の妻は、かえって今井のことをこう心配する。
「私は今井さんのお子さんも心配。お母さんは家にいなくて、不倫をしていると知ったら。育児のこと、家族のことを語って、それなのに......」
陸自の日報問題で稲田防衛相どたん場
お次は稲田朋美というモンスター。閉会中審査でも安倍首相をしのぐ注目を集めた防衛相である。もちろん彼女の防衛についての考え方などどうでもいい。まずは、週刊新潮がこう書いている。
「閉会中審査という戦闘の場に、顔面フル装備の態勢で臨んだ稲田防衛相。お馴染みのまつ毛エクステはむろんのこと、いま流行りの赤い口紅と丸ぶちメガネ、耳には2つのダイヤのピアス......」
余談だが、まつ毛エクステは両目100本で1万円前後だそうだ。美に対しては他人の何十倍もの努力をしているようだ。
何しろ、2月に来日したマティス米国防長官との初会談の前、マティスとの電話会談を日本時間の早朝にやることで調整されていたが、彼女は「朝が早いからイヤや。化粧かて時間かかるのに」と拒否したと週刊文春で、政治部デスクが話している。
美しさもそうだが、カネに対してもすごい執念を持っていると週刊文春が報じている。
「夫との共同名義で都内や福井県内などに複数所有。株式も含めて、夫妻の資産総額は約十億円にのぼると言われる」(文春)
それなのに、出るカネに関してはあの舛添前都知事をしのぐほどケチだそうだ。宮崎健介と金子恵美議員の結婚祝いを「組織活動費」として支出している。それも縁起の悪い2万円だそうだ。
東京から大阪に行くとき、缶ビールと弁当代、角瓶ポケット瓶、つまみなども「組織活動費」で処理しているという。
顔の造作を化粧でごまかしたり、ビールやつまみを政治活動だというのはまだいい。だが、今問題になっている「陸自の日報問題」は、日本の防衛の根幹にかかわる重大事であり、こんな無知な人間を防衛のトップに据えた安倍首相の責任は、加計学園問題どころではない。
簡単に日報問題をまとめてみたい。昨年7月に、PKO派遣部隊がいる南スーダンで政府軍と反政府軍の大規模な武力衝突があった。
その際、PKOと中央即応集団の間でやり取りした文書の開示を求めたジャーナリストに、防衛省は不存在を理由に不開示にした。だがその後、統合幕僚監部に日報の電子データが保管されていることが判明した。
さらに陸上自衛隊でも日報のデータが見つかっていたのに、隠蔽していたことが発覚した。だが、幹部会議の場で出す必要はないとされ、稲田大臣も隠蔽を了承していたというのだ。
陸自は独自に調査し、稲田大臣に非公表の了承を得ていたのに、すべてを陸自のせいにされたため、組織防衛を図った陸自の関係者がマスコミにリークしたのではないかといわれているようだ。
今朝(7月27日)の朝日新聞が一面で「岡部陸幕長、辞任へ 日報問題で引責」と報じた。稲田は「報告を受けていない」としているが、もし関与が特別防衛監察によって認定されれば、辞任どころでは済まないはずだ。
形だけの「公益通報者保護法」
前川前文科省事務次官の「告発」で内部告発に注目が集まっている。
彼の気骨ある告発に続き、現役の文科省職員たちも、安倍側近たちの言動をメモにしていたものがあると、次々に内部資料を野党やメディアに流して、今治市に新設される獣医学部は、当初から加計学園ありきだったことが白日の下にさらされたのだ。
だが、自民党のバカ議員の中から、「加計学園の獣医学部新設計画を巡り、内部文書が存在すると職員が内部告発して明らかにした場合、国家公務員法(守秘義務)違反に問われる可能性がある」などという声が出たのは笑止千万であった。
あきれてものがいえないとはこのことだ。確かに公務員には仕事の中で知りえたことを漏らすと罰則がある。だが今回のケースは、文書は秘密ではないし、仮に秘密であっても告発には公益性が十分にあるから、守秘義務違反には問われないと、法律の専門家たちは見ている。
前川前事務次官のように、資産家で、彼の妹が中曽根康弘の息子に嫁いでいるなど、後顧の憂いがない人間なら、万が一守秘義務違反に問われても、堂々と安倍と戦えるであろうが、そうしたケースばかりではない。
この国には一応、内部告発者を守る「公益通報者保護法」が06年4月に施行されている。 週刊ポストによれば、この法律を作るきっかけになったのはトナミ運輸岐阜営業所に勤めていた串岡弘昭が、74年に東京―大阪間に路線を持つ運送会社50社の加盟社の間で違法な闇カルテルの存在があると、読売新聞に情報提供したことだった。
だが、彼が告発したとわかって以降、仕事が雑用程度になり、手取り18万円のまま据え置かれ昇給もなくなってしまった
。02年に会社側を相手取り損害賠償と謝罪を求める訴訟を起こし、05年、会社側に1356万円の支払いを命じる判決が下る。
この後に「公益通報者保護法」がつくられるのだが、串岡は、法律の中身を見れば、事実上、内部告発者規正法でしかないと批判している
。なぜなら、外部への通報を行う場合、「まずは社内で通報し、20日以内に『調査を行う』といった返事がない」ことなどが保護を受ける条件になるのだ。
つまり、会社側が時間稼ぎで「調査する」といえば、メディアへの告発はできなくなるのだ。
しかも、この法律には罰則規定がない。あくまで民事ルールとして定められたものだから、違反した企業に刑罰や行政処分は行えないのだ。
こんな法律が内部告発者を守れるわけはない。アメリカの公務員を守る「ホイッスルブロワー法」は、通報者への一切の報復的人事を禁じているのに、日本ではそういう法制度はない。
結局、内部通報した人間の多くは、社内でたらいまわしされ、白い目で見られ、辞めざるを得なくなるのだ。名誉回復するには会社側を訴え、一人で戦わなくてはならない。
検察の裏金問題を告発しようとした三井環(元大阪高検公安部長)は、メディアに接触していたところを「微罪」で大阪地検特捜部に逮捕されてしまった。保釈されるまで実に拘留期間は325日に及んだ。三井はこう話す。
「そういう国ですよ、日本は。一度口を開いたら、2度とその"ムラ"にはいられない。だから、ほとんどの人は矛盾を感じていても口を噤むのです」
形だけの「公益通報者保護法」を改正して、内部告発者がバカを見ないようにしなくては、この国はますます腐っていく。