色と欲の権化みたいな医者を奥田瑛二が好演 悪女の迫力に欠ける武井咲
〈黒革の手帳 第1回、第2回〉(テレビ朝日)

印刷

   美人なのに低視聴率の女王になりかかっていた武井咲を、米倉涼子に続いて「黒革」の原口元子役にもってくるとは、テレ朝もやるなあ。今回は視聴率も悪くない。ちょっと若すぎるので悪女のド迫力が足りない分、憎々しさに欠け、ピカレスクロマンとはいかない。
   70年代の原作なので大幅に換骨奪胎した部分もある。元子は派遣行員で、コネの男の失敗を負わされて首になる。楢林クリニックの院長(奥田瑛二)の愛人で看護師長の中岡(高畑淳子)が運んできた脱税用の裏金をまんまとせしめ、曰くある客の秘密を列記した黒革の手帳を「脅し」の基にして銀座に『カルネ』を開くのが1回目。
第2回では派遣の同僚だった山田波子(仲里依紗)を店のホステスにしてやったのに、波子は楢林に気に入られ元子は顔に後ろ足で砂をひっかけられる。だが、たらしこんだ男から出させたマンション代も開店資金も直前でパア。波子より元子の方が1枚上だった。
   フィクサーの長谷川(伊東四朗)、議員秘書の安島(江口洋介)、クラブ『燭台』のママ(真矢ミキ)、元子にやられた銀行の支店次長・村井(滝藤賢一)など配役陣が豪華である。中でも奥田瑛二の、色と欲の権化みたいな元皮膚科のエロ好き医者が出色である。
   まだ2回目なので物語の中心部分は進んでいない。これから黒革を駆使して元子が成り上がる様を待ちたいが、武井咲の表現力がイマイチなので、悪女というより清純派のままで物足りないかも。
(放送2017年7月27日21時~)

(黄蘭)

採点:0.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

お知らせ

注目情報PR
追悼
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中