新味なかった第3次安倍内閣 10年前と似ている...メディアは早くも「次は麻生」シフト

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   安倍首相が支持率急落に歯止めをかけたいと実行した内閣改造が発表されたが、予想通り新味はなかった。国民がおかしいと感じている様々な疑惑に、真摯に応えようとする姿勢はみじんも感じられない。

   菅官房長官、二階幹事長を代えず、野田聖子(総務相)や河野太郎(外務大臣)を入れたぐらいでは、安倍政権の腐食の構造は変わらない。

   私は河野洋平元副総理とは付き合いが古いが、息子は父親に似ず自己顕示欲と出世志向が強いように思う。安倍にいいように使われないか心配である。

岸田政調会長がポイント

   今度の目玉は岸田文雄を政調会長に持ってきたことであろう。本人も外相が長すぎ、出身派閥からもポスト安倍を目指すなら閣外へ出ろといわれていた。

   そこで安倍は岸田を政調会長に据えて「私の次は岸田」という印象操作をし、世論をなだめようとしている。確かに岸田は安倍のような悪相ではない。ソフトな印象で女性受けはいいだろう。

   だが安倍と一蓮托生で長年やってきた男である。彼の被っている仮面の下には安倍と同じ思想が隠れているのではないか。稲田朋美前防衛相で証明されたが、安倍というのは、その人間の本質を見抜くことができない。岸田を自分の傀儡として使い、延命しようとしているのは間違いない。

   改造発表前に発売された週刊ポストが、10年前、安倍に批判的だった派閥領袖級の重鎮を仕方なく並べて、総主流派体制を敷いてみたが、わずか30日後に退陣を表明した時と、今の状況が似ていると書いている。

   週刊ポストによれば、安倍が政権を投げ出すのではないかと密かにほくそ笑んでいるのが麻生財務相だそうで、メディアも「次は麻生」というシフトを敷き始めたという。

   そんな安倍の苦衷を知ってか知らずか"お友だち"の加計孝太郎理事長は、7月29日(2017年)、学園傘下の千葉科学大の教職員らと銚子市内の小料理屋で、自分の誕生日を祝ってもらい酒を飲んでいたと週刊新潮が報じている。

   加計はその席で、「本当にひどい目に遭っているよ。なんも悪いことしてないのにさぁ」と愚痴っていたそうだ。

   週刊新潮は、酔っぱらった加計がとろんとした目をして外を覗いている(?)顔を撮り、グラビアに掲載している。見事なスクープである。

   昨日(8月2日)、週刊新潮の編集部員と話した。最近御誌はスクープが多いねというと、このところFOCUS出身の編集長が2代続いていますからと答えた。

   FOCUSが休刊したのは2001年である。そのとき、かなりの人間が週刊新潮編集部へ異動した。その人たちがFOCUS時代のノウハウを駆使して、見事な隠し撮りスクープをしているのだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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