2018年 11月 14日 (水)

日本攻撃という無責任な憶測を週刊誌は煽るな! 米朝のチキンゲームを日本は眺めていていいのか?

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   今朝(2017年8月24日)の朝日新聞一面に「書店ゼロの街 2割超」と出ている。取次大手の日販によると4年前より1割増えたそうだ。

   書店数も2000年の2万1654店から1万2562店へと減り、書店の売り上げの6~7割を占める雑誌の市場規模も10年前の6割になってしまったという。

   このままいけば1万店を切るのもそう遠いことではない。30年後には各県庁所在地に1店となり、ゆくゆくは、昔、書店というのが日本中にありましたが、今は書店博物館としてわずかに残っているだけということになりかねない。

   だが、週刊ダイヤモンドの「地方『元気』企業ランキング2016」のトップに輝いた「明屋(はるや)書店」(愛媛県)のようなケースもある。

   ここは92店舗を1都12県で展開しているが、「商品にタブーはない」という方針で、農家の野菜やご当地の食品のほか、社員の自宅にあった古着や自作の手芸品も各地の店舗で販売しているという。頭は生きているうちに使うものだというお手本だろう。

   さて長雨と猛暑復活で、私同様、呆けているのか、各週刊誌に活気がない。週刊現代と週刊文春が米朝開戦、北朝鮮の核ミサイルが日本を狙っている、今にも戦争が始まりそうだと危機を煽っているが、国民のほうがよほど冷静である。

   トランプの側近中の側近だったバノン大統領首席戦略官が突然、首を切られたが、彼のようなウルトラ右派でさえ、こういっているのだ。

「北朝鮮問題は余興に過ぎない。軍事的解決などあり得ない。忘れてよい」

   だが、週刊文春は、そうではないという。バノンの更迭を主導したのは海兵隊出身のケリー大統領首席補佐官で、トランプ政権では元軍人たちが発言権を強め、現在は、暴走しがちなトランプ大統領を軍人たちが抑制する「逆シビリアンコントロール」状態だが、「軍人の発想に妥協はない。キューバ危機のようにやるときはやろうとする怖さはある」(日米外交筋)としている。

   それに、アメリカ政府や国防総省、軍関係者は、自国と国民が一番大事だから、「自国の利害が危ぶまれたら、日本や韓国が犠牲になっても仕方がないと考える可能性が高いのです」(国際ジャーナリスト山田敏弘)

   こうしたことの前提として、北朝鮮がいっているように、核弾頭を付けた大陸間弾道弾を実際に開発しているという確たる裏付けがなくてはならないこと、いうまでもない。

   それをアメリカに向けて発射してくる脅威があるというのも、週刊文春が書いているような、「朝鮮人民軍の中には『どうせジリ貧なら一度戦争をしたい』という、暴発寸前の空気が蔓延している」(東京新聞編集委員五味洋治)というあやふやなものであってはならない。

   ましてや、北朝鮮が在日米軍基地ではなく、日本の都市を攻撃してくるかもしれないなどという無責任な憶測は、週刊誌といえども慎むべきであるはずだ。

   私は、北朝鮮とアメリカが戦争を始める可能性が全くないといっているのではない。22日にトランプ政権が発動した中国、ロシアなどへの金融制裁は、北朝鮮経済に大きな打撃を与えるはずだから、追い込まれた北朝鮮が自爆戦争を仕掛けることは考えられるだろう。

   米朝の危険なチキンゲームを日本は手をこまねいて眺めているだけでいいのか。米朝戦争が始まれば自衛隊が参戦しようとしなかろうと日韓は戦場になり、何百万の犠牲者が出る。

   今考えるべきは、朝日新聞(8月22日付)で元内閣官房副長官補・柳沢協二がいうように、

「米国の抑止力が機能しているということは、必ずしも日本にミサイルが落ちないことではありません。日本に落ちても、最終的には米国が北朝鮮に報復して、戦争に勝つぞ、という意味です。(中略)私たちは何を守りたいのか、もう一度考えるべきです。日本が安全でいることなのか。それとも、米国による秩序の維持なのか。今、米艦防護によって日本がやろうとしていることは、米国と一体化し、米国の覇権争いに巻き込まれていくことです。それによるリスクが高まっていることにも目を向けるべきでしょう」

   こうした重要な問題は国会で議論すべきこというまでもない。森友・加計学園の重大疑惑にも説明責任を果たさず、安倍首相は野党が要求している国会を9月末まで開かないと勝手に決め、逃げ回っている。

   安倍は、日本人はどんなことでも75日たてば忘れてくれると考えているに違いない。しかし、今度ばかりは安倍さん、国民は忘れませんよ。

中東で台頭するロシア

   ニューズウイーク日本版は「プーチンの新帝国」というスペシャルレポートを掲載している。

   そこでは「ロシアが再び中東のパワープレーヤーとして台頭しつつある。ここ1年だけでも、シリア内戦の流れを変え、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と親密な関係を築き、エジプトとサウジアラビア、さらにはイスラエルといった伝統的なアメリカの同盟国に食い込んだ。中東諸国の首脳がモスクワを訪問することも増えた」と書いている。

   トランプ大統領に振り回されている間に、中国・習近平主席は日韓以外のアジア各国を手懐け、プーチンは中東の盟主の座を狙っている。いつまでもトランプのたわ言に付き合っていると、日本は中国の属国になってしまうだろう。

   ビートたけしという芸人は、テレビでグダグダしゃべるより、活字のほうが余程いいと思う。

   週刊ポストの連載で、安倍首相の内閣改造は「その辺のパチンコ屋の『新装開店キャンペーン』とか、田舎の洋品店の『閉店セール』なんてのと一緒だよ。年がら年中同じことをやっていて、実態は何も変わっていないというオチでね。レベルの低いヤツだけダマされちゃう。そんなマヌケがニッポンに多いっていうのは深刻だよ」

   今井絵理子の不倫について、「一線を越えてはいない」という今井のいい訳に、アンタの一線は乳首の上なのか、パンツの中に引いてあるのか? と切り込む。

「私の一線は膣の入り口に引いてあるので、そこまでは達しておりません。素股で我慢してもらいました」
「ギリギリのところまで行きましたが、相手が触っただけで出しちゃって一線は越えられませんでした」

   そう具体的に釈明しろといっている。ホントにマヌケばかりがはびこる世の中ですな。

ハシケン通信は配られたか?

   今井の不倫相手、橋本健神戸市議に政治活動費(地方議員に対して調査や研究、広報活動に役立てる費用として、自治体が支給する)不正受給疑惑があると週刊新潮が報じている。

   なんでも、ハシケン通信というチラシを10年から14年度の5年間で、計12回作り、合計で50万部以上印刷して計720万5330円を政治活動費として支払っているそうだ。

   だが、その印刷業者は橋本の友人の会社で、本業は輸入車販売会社なのだ。橋本は、そこが受けて、印刷は別の下請けに出したと釈明しているが、どうもおかしいと週刊新潮はいうのである。

   なぜなら、15年7月に神戸新聞が複数の神戸市議の政活費不正流用疑惑をスクープしたが、その年に、橋本はその会社への発注をやめ、別の業者に出しているのだ。

   この疑惑、あの「号泣議員」野々村竜太郎元兵庫県議の二の舞になるのか。週刊新潮はしつこいからまだまだ追及を続けるはずだ。ハシケン危うし!

茂木敏充経済再生相が衆議院手帖ばらまく

   もう一人怪しいのが茂木敏充経済再生相だと週刊新潮が、こちらも連続追及している。疑惑は、衆議院手帖を自民党党員でも後援会員でもない自分の選挙区の人間に毎年約3000部配っていたというのである。

   上脇博之神戸学院大教授は、「公選法が禁じる『寄付行為』に該当し、違法である可能性が高い」というのだ。

   そのほかにも茂木大臣は、豊田真由子議員のごとく秘書に対して、「おい、デブこの野郎」とか、些細なミスでもねちねち説教するから、ある秘書は我慢できずにキレて、携帯をへし折ってそのまま辞めてしまった。

   だから秘書がいつかない。こんな連中ばかりが永田町を跋扈しているのかと思うと、税金を払いたくない。

   そのほかにも、10月22日に行われるトリプル補選の一つ、愛媛3区から自民党の公認候補に決まった白石寛樹に対して、「今回は支援しない」という地元の自民党関係者が続出していると週刊新潮が報じている。

   詳しいことは省くが、要は女にだらしがないということのようである。こんな人間がもし当選でもすれば、第二の中川俊直になるのは必至であろう。

週刊現代編集長の交代

   ここで小休止。週刊現代編集長が9月から交代するそうだ。今の山中武史編集長から、たしかその前だったと思うが、鈴木崇之編集長が再登板するという。

   私の頃は週刊現代の編集長は2年交代だったが、このところ2年もたなかったり、交代時期でないのに突然交代ということが多いような気がする。

   誰がやっても、今の週刊現代(だけではないだろうが)を上向かせるのは難しいと思う。ならば任期いっぱいやらせて気持ちよく交代させてやればいいのにと、一OBは思うのだが、上にいるエライさんが結果を出すまで我慢できないのだろう、投手交代が早い。

   そんなことも絡んでいるからか、今週の週刊現代は残念ながら読みたい記事がほとんどない。

   NHKの朝ドラ『ひよっこ』のヒロイン、有村架純が、すごいエロシーンのある『ナラタージュ』(10月7日公開)に出て、迫真のSEXシーンを演じているが、「あなたは見るか」と週刊現代が問うている。

   もちろん見るに決まっているじゃないか、試写会の案内をくれれば。いい女は脱ぐもんだ。昔からそう相場は決まっている。

東京の居酒屋あれこれ

   山田太一のインタビューを私は面白く読んだが、これは明日紹介する。もう一本は、東京・目黒にある実際の「居酒屋ふじ」を舞台にしたドラマがテレビ東京で放映されているが、じわじわ人気が出ているとグラビアで特集を組んでいる。

   ここは芸能人がよく来る店で、篠原涼子、大杉漣、長山洋子、前田敦子、木梨憲武などが足しげく通っているという。

   おやじさんが名物男で、この人に会いに、話を聞きに来ていたが、おやじさんが亡くなり、今はおかみさんが店を取り仕切っているそうだ。

   テレビでは、この店と全く同じセットをつくり、芸能人たちの色紙の位置も同じにつくってあるという。

   私は居酒屋が大好きだが、この店に行ったことはない。私は芸能人が来る店は好きではないし、第一、目黒という場所が居酒屋には不向きだと思うから、ほとんどそっち方面には足を向けたことがない。

   先週の金曜日は居酒屋のメッカともいえる京成立石へノンベエ仲間とはしご酒に行ってきた。

   千ベロの聖地である。まずはもつ焼き日本一と絶賛される「宇ち多(うちだ・実際は多に"が付く)」へ行く。

   4時過ぎだというのにすでに20人ぐらいの行列ができていた。だが20分ばかり待つと入れる。ここは「梅割り」を2、3杯、もつを2、3本食べてさっと出るのが流儀。

   長居はヤボでござんす。私もさっそく「梅割り」ともつを2本。「梅割り」2杯目を頼んでお新香も。お勘定は締めて1000円也。

   腹が減ったので駅前の「愛知屋」でコロッケを3ケ購入。次に「宇ち多」はす向かいの、これも名店のもつ焼き「ミツワ」で焼酎ハイボールを2杯。

   少し酔ってきたところで線路を渡って向こう側へ。おでんの「丸忠」を覗いたりしているうちに空模様が怪しくなってきた。

   総勢7人なので、入れる店がなく、おばさんのやっているスナックのような店にとりあえず逃げ込む。

   だが、ゲリラ豪雨になり降り込められ、そこで宴会に。ドンちゃん騒ぎとはいかなかったが、盛り上がってフラフラしてきたところでお開き。

   次には北千住か蒲田あたりへ繰り込もうと約束して別れる。締めていくらだったかな? 忘れた。

   最後に、朝日新聞のAERAや週刊朝日の名編集長で、朝日を辞めてJ-CASTに移り、J-CASTニュースのスタイルを確立した大森千明前社長が亡くなられた。享年70。

   私は週刊朝日編集長時代にお会いしている。朝日らしくないといっては失礼だが、気さくで磊落、魅力的な人だった。ネットニュースというのは、私もやったことがあるからわかるが、正確性はもちろんのこと速報性も求められる。読者からのレスポンスも早いが、誹謗中傷も多い。気苦労の多い仕事である。ネットニュースが確立されていない時に、よくここまでJ-CASTニュースを作り上げたと、いつも感心しながら見ていた。

   素晴らしい才能を持った人だから、これからのJ-CASTを楽しみにしていたのに残念で仕方ない。大森さん、ありがとうございました。合掌。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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