2018年 6月 18日 (月)

「墓じまい」して散骨する時代に

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   「遺骨がお墓に納められた時代は過去のものとなるんでしょうか」(武田真一キャスター)

   いま、遺骨の保管に困って処分したり、置き去りにする事例が相次いでいるそうだ。

   たとえば、経済的に墓を買えないなどの理由で手元に遺骨を保管していたが、引っ越しや保管者が亡くなったなどの事情で、遺骨を手放さざるをえないといったケース、また墓はあるものの、高齢で墓の管理がむずかしい、子供に墓の管理の負担をかけたくないなどの理由で「墓じまい」して遺骨を引き取り、処分する人もいるという。

   放置されたと見られる遺骨も全国で続々と見つかっているそうで、NHKの調査によると、この5年間で全国の警察に411件の遺骨が届けられたという。

   「警察に届けられていないケースもあり、こうした実態は氷山の一角と見られます」(鎌倉千秋キャスター)

   遺骨が見つかった場所は、駅のコインロッカー、リサイクルショップの店先やサービスエリアなどだそうだ。

弔いから「処分」へ

   そんななか、遺骨を処分したい人の間でニーズが高まっているのが「散骨」だという。散骨を代行する業者は急増しており、その数は100を超えるそうだ。

   散骨は、墓への埋葬を望まない人のあらたな葬送のカタチとして、20年前ほど前から広がってきたというが、「遺骨の置き場に困った人たちが処分するための手段」(鎌倉)としても活用されるようになってきたという。

   千葉市にある散骨代行業者は、骨つぼひとつあたり2万5000円で海に散骨するサービスを行っているそうだ。開始から2年で、利用者は1000人以上。業界のガイドラインに沿い、遺骨を2ミリ以下の粉末するなどしており、法律上も問題はないという。

   一方、海洋散骨の業界団体は、弔いの形として広がってきた散骨が遺骨の処分の受け皿になることに懸念を示しているそうだ。

   「(散骨を)行う方のモラルに任されているところがあり、何でもありとなっていく危機感を持っています」(日本海洋散骨協会顧問の村田ますみさん)

   *クローズアップ現代+(2017年8月29日放送「あなたの遺骨はどこへ!?~広がる新たな"処分"~」

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