2024年 4月 24日 (水)

体幹トレーニングが桐生を変えた!10秒の壁を破った秘訣とは

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層が厚い日本陸上短距離界

   日本の陸上短距離界にはいま多田修平、山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥、サニブラウンと、桐生のライバルたちもいる。史上かつてない層の厚さだ。

   これまで五輪で100メートル決勝に進出したのは85年前の吉岡隆徳さん一人しかいない。いまや9秒台が当たり前となった世界のトップレベルに追いくため、1990年に日本スプリント学会が結成され、最先端のトレーニング論を取り込もうとし始めた。2007年には全天候型ナショナルトレーニングセンターが完成し、桐生選手もトレーニングを積んだ。国立スポーツ科学センターでフォームの解析も可能になった。

   北京五輪の男子400メートルリレーで銅メダルをとり、陸上人気が盛り上がった。今月(2017年9月)来日したウサイン・ボルトが「日本選手はおそらく2年で10秒をきるだろう」と語った、その4日後に桐生がそれをやってのけた。

   桐生は「これを通過点として、大きい大会で記録を残したい、勝ちたい」という。

   為末さんは「すべてのスポーツで日本人はフィジカルが弱い、だから技術を磨けといわれてきました。これがすべての選手を変える可能性があります」と、今回の意義を指摘する。小さくて体力のない日本人というイメージは、もう神話なのだろうか。

   武田真一キャスターは「私たちが壁と思っていた壁を打ち破ってくれた」とうなずく。もちろん、だからといって、日本人のすぐれた技術や頭脳プレーを忘れたら何にもならない。スポーツはもちろん産業でも国作りでも、そこはしっかり踏まえておきたい。

*クローズアップ現代+(2017年9月11日放送「100m9秒台の世界へ ~日本選手初・桐生祥秀が語る~」

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