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レディー・ガガの休業は難病「線維筋痛症」のせい!風が吹いても光に当たっても痛い

   先週突然、休業を宣言した人気歌手のレディー・ガガさん(31)が昨日13日(2017年9月)、ツイッターで理由を明かした。「線維筋痛症」という、治療法のない難病だという。ガガさんは「この病気への関心を高め、同じ症状を抱える人を繋げたい」という。一方で「音楽のない人生はありえない」と「復帰」を望んでいる。

   休業宣言は8日、カナダのトロント国際映画祭でされた。慢性的な体の痛みがあり、ワールドツアー終了後の12月中旬から、音楽活動を休止するという内容だった。そして病名を明かしたわけだが、こんな病気知ってた?

   線維筋痛症は、痛みを感じる脳神経の「誤作動」といわれ、実際にはない痛みを感じてしまうのだという。だから、風が吹いても光に当たっても痛いと感じる、といったことが起こる。しかし、医者も手の施しようがない、ということらしい。

原因不明、治療法なし

   日本線維筋痛症学会の西岡久寿樹・理事長は、「あらゆる筋肉が痛む。焼き火ばしを突っ込まれたような、針の上に寝ているような」という。はれも変形もない。MRIとか画像診断でもわからない。原因不明、確立した治療法なし。診断の難しさが特徴とも言える。

   日本国内でも推定200万人と言われる。20~40代の女性に多く、男性の5倍とも言われるが、病気の診断自体が難しいために、実際に治療を受けているのは4000人ともいう。大半の人は、理由もわからずに苦しんでいるということか。

   2008年のデビュー。奇抜なファッションとパフォーマンスで世界を席巻してきたガガさんが、体の異変を感じたのは、去年(2016年)の11月だった。その少し前の11月2日、ガガさんは「スッキリ」に出演、「Perfect Illusion」を熱唱していた。あとのトークでも「歌い続けて、できるだけ多くの人に恩返しがしたい」と話していた。

   その2週間後。インスタグラムで、「慢性的な痛みに苛立つ1日でしたが、とても知的で強い女性の医師に出会えたことを感謝している」と書いた。添えられたのは、裸の肩に、ビニール手袋の(医師の)手が触れている写真だった。

   ガガさんはその後も、スーパーボウルのハーフタイムショーやワールドツアーで、ステージに立ちつづけていたのだったが......。

   一体どんな病気なのか。「スッキリ」は、8年間この病気と闘っているシンガー・ソング・ライター、如月まぁやさん(23)の話を聞いた。高校時代から始まり、最初は手首の痛みで、「腱鞘炎」とされた。しかし一向に治らない。痛みは全身に広がった。病院を渡り歩き、診断を受けるまでに1年かかった。

   「絶えず全身が痛い。例えば血管にガラスが流れるようだとか、釘で引っかかれているとか、光が当たっても痛い。外を歩けば、風に当たっても痛い。生きていることが辛いです」という。毎日25種類もの薬を服用しているという。

司会の加藤浩次「初めて聞く病名ですね」

近藤春菜(お笑い芸人)「周りも気がつかない。ご自身しかわからない病気」

森圭介アナ「診断が難しい。潜在的な推計数200万人と治療を受けている数4000人との差の大きさが、それを表している。根本的な治療法はない。痛みを抑える薬物療法、運動療法しかない」

   そういえば、わけもなく「痛い、痛い」と言ってる人、いるなぁ。僕らは少し冷たかっただろうか。