2024年 4月 19日 (金)

衆院選が政権選択選挙になった! 民進党が希望の党に合流!? 新しい野党共闘の形

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   今日28日(2017年9月)召集の臨時国会で冒頭解散・総選挙、大勝利という安倍自民党が描いたシナリオが崩れそうだ。小池百合子・東京都知事が立ち上げた「希望の党」に民進党が「合流」、野党の結束で一気に政権選択選挙の様相になったからだ。台風の目は、安倍首相ではなく小池都知事になった。有権者の出番だ。

   昨日(27日)午前9時から開かれた「希望の党」の結党会見には、若狭勝、細野豪志、中山恭子、松沢成文氏ら14人の衆参議員が並んだ。小池氏は結党の理由を「日本をリセットするため」といった。

   さらに「しがらみのない、大胆な改革、新しい政治」を掲げ、「改革の精神のベースは、保守の精神」「寛容な改革の精神にもえた保守、新しい政党です」として、「寛容な改革保守」「しがらみ政治からの脱却」「税金の有効活用」など6つの綱領を掲げた。

   自らの立場については、「知事選の291万票がある。あくまで都知事として」と衆院選出馬を否定したが、「希望の党」については、「これからも多くの仲間が増えていくことでしょう」と意味深な発言。そして、都議会開会中だからと、20分で席を立った。

   その後だ。民進党との合流が最終調整に入ったという情報が永田町を走った。小池氏は一昨日(26日)、民進党の前原誠司代表と極秘会談していた。その前原氏は昨日仙台で、「この選挙で、何としてでも安倍政治を終わらせる」と野党の結集を示唆していた。

民進党は残るが......

   民進党は今日、議員総会を開いて「合流」を論議するが、基本的なシナリオは、民進党はそのままで、参院議員は残る。調整のついた衆院議員が希望の党に合流、公認を受ける、というものだ。党代表の前原氏自身は、無所属で立候補し、選挙後に合流するという。

   この動きに小池氏は「党としては対応しない。先方が決めること」といったが、入党条件については「リアルな安全保障政策についてこられるかどうか」と言った。民進党には旧社会党系など、改憲問題で意見が異なる議員がいる。「希望の党」が、誰を受け入れるか選別することになるわけだ。

   一方の自民党の危機感は強い。小泉進次郎氏はすでに昨日から、「政権交代の09年以来もっとも厳しい選挙になる」といっていた。その父親の小泉純一郎氏は、「(小池氏を)度胸がいいというか、たくましいというか、たいしたもんだよ」といった。同じ言葉は、彼女が知事選に出た時にもいっていた。今回は、「原発ゼロなら応援する」

   加藤浩次が「民進党が合流とは、驚きました」という。

   岩井奉信・日大教授は、小池発言や綱領を「耳障りはいいけど、具体的ではない。が、民進党が白旗を掲げた。支持率が一向に伸びない、離党者が出る、という現状から、これしかないという判断」といった。

   衆院の議席は定数475に対して、自民287、公明35の与党で3分の2の317を超えている。以下、民進87、共産21、維新15と続くが、この野党が希望に糾合されると、自民が切り崩される可能性は大きい。次の選挙は定数465なので、過半数は233になる。

   岩井氏「維新が共産と住み分けという話もある。スキャンダルで民進を離党した山尾志桜里議員には、候補者を立てないとか」

   日テレの青山和弘・官邸キャップは、「選挙には、人、物、金が必要。希望の党には全国的な組織もない、事務所もない、金もない。これを民進党が提供することになる。解党はしない。政党交付金が使えるからだ」と解説。

   岩井氏「これで、勝てるかもしれない、政権交代を目指せるかもしれないという状況になった。希望の党は、政策--特に憲法問題を踏み絵にする」

   加藤「今の状況で、(この流れの)外に出たら勝てないでしょ」

   そしてもし、希望の党が勝ったら? 首班指名は誰になる? ここから小池氏の出馬の観測が出てくるわけだ。知事では首相にはなれない。岩井氏は小池氏の出馬の可能性は6割という。

   宇野常寛はこれに冷水をぶっかけた。「うんざり、罰ゲームですね。総理の椅子を守りたいがために、ミサイルが飛んでくる時に選挙をするバカと、総理になりたいために烏合の衆を集めるバカ」。宇野は今日が最後の出演だ。

   加藤「今日が最後だと思って、きつい」(笑)

   宇野「ただ、これまでの野党共闘よりはまし。あれは政権取れなくてもいいと言っていたのが、勝てる道筋をとった。マイナスは少ない」

   青山「今回、各党の政策に大きな違いはない。教育の無償化はどこも出している。生煮えなので我々にもわからない。どう整理されていくか」

   加藤「勝つための共闘」

   宇野「選挙はベターでいい。今回の野党共闘はこれまでよりはいいと」

   二大政党制に近づくと、有権者も厳しい目を迫られるということだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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