2024年 4月 19日 (金)

「出ても無責任、出なくても無責任」と小泉進次郎節 自民党が激しく小池氏を批判

   衆院選の公示までまだ1週間以上あるというのに、各党の舌戦が始まった。「台風の目」になった小池百合子・東京都知事の「希望の党」に対する自民党の攻撃は激しい。先鋒は小泉進次郎・筆頭副幹事長だ。第一声は、「小池さんは無責任」だった。

 

   昨日(2017年10月1日)午後4時半すぎ、西武豊島園駅前にはざっと1500人の聴衆が集まった。圧倒的に女性だ。小泉氏が現れると、一斉にカメラ、スマホ。「かっこいい」という声が上がる。解散後の第一声に選んだのは、小池知事のかつての地元だった。

 

   演説のうまいへたは、新聞の見出しになる言葉をはけるかどうかで決まる。小泉氏のうまさは、父の小泉純一郎氏譲り、というより父親をしのぐ。2012年の選挙では、応援に行った56選挙区のうち54で当選。確率96%は、安倍首相の87%をしのいだ。今回も選挙の顔だ。

 

   小泉氏は、「『小池さん、(選挙に)出ましょうよ』と言ってる。この数日の状況を見ると、言わなきゃいけないことが出てきた」と言って、さらに「それは『どっちかの無責任をやめましょうよ』」といって、どっと受けた。拍手、拍手。

 

   「小池さんは、出ても無責任、出なくても無責任の、無責任のジレンマに陥ったんです。今回の選挙の構図を言えば、『責任 対 無責任』の戦いです」。ここでまた「そうだ」、拍手、拍手。「小池さん、出ても出なくても無責任」でどっと笑いが起こった。

 

   小池氏が掲げたスローガン、「しがらみのない政治」にも噛みついた。「しがらみのない人なんていますか」。「いない、いない」の声。「私、しがらみばっかりですよ。自民党はしがらみだらけ。しがらみと絆は紙一重です。人間、一人で生きていけますか」。また拍手、拍手......。実にうまい。

 

   焦点の小池氏も、知事選、都議選ではうまかったが、ここへきて歯切れが悪くなっている。小泉氏はそれをズバリと切る。自民支持者は大喜び。ただのミーハーも、わかったような気になる。

東京、大阪、愛知3知事が会談

 

   その小池氏も動いた。まだ小池旋風は吹いている。おとといは大阪で、松井一郎・大阪府知事、大村秀章・愛知県知事と会談。会見で小池氏は「3知事が連携していこうと話し合った」といった。

 

   一方、「希望の党」との連携を申し入れた民進党は、小池氏の「リベラル派排除」を前に、枝野幸男氏ら一部議員が「新党」結成に動くらしい。民進党の前原誠司代表の申し入れが、小池氏の当初の思惑を壊してしまったとも読める。

 

   政治評論家の有馬春海氏は、「小池さんが当初考えていた希望の党は、国会でキャスチングボートを取れればいい、というものだった。これなら知事のままでできる。ところが、民進党の申し入れで、政権奪取の可能性が出てきた。となると、衆院選に出馬しないといけない」という。

 

   結局、過半数の233人の候補者を立てられるかどうか。過半数以下というのなら、出馬の必要はない。どうなるか。有馬氏は可能性は「50%」だという。都議会が終わる5日以降の、小池氏の動きが焦点になると。

 

   カンニング竹山「選挙は面白いけど、小池知事はそんな気持ちでいたの? 国のまつりごとが、そんなことでできるの?」

 

   有馬「このワンチャンスに出ないなんてありえない。政治家としてどうなんだというのもある」

 

   竹山「オリンピック後にというのは?」

 

   有馬「2年後はわからない」

 

   その安倍内閣の支持率は、共同通信の調査で、40.6%と下がった。不支持が46.2%となった。

文   ヤンヤン
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中