2024年 4月 23日 (火)

日ごとに評価落とす小池・希望の党代表 出馬めぐる優柔不断

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   小池百合子の評価が日を追うごとに下落している。小池の希望の党運営がその場限り、独善的、政策といえるものがないなど様々あるが、最大のものは小池が都知事を辞して国政に関わると決断しない「優柔不断」な態度に対してである。

   小池は公示ギリギリまで世論の動きを見ながら出馬宣言しようとしている。そうすれば都知事の座を放り出しても、選挙中は小池批判を新党への期待の声がかき消してくれる、そう計算しているに違いない。

   希望の党は10月4日(2017年)に第一次公認候補192人を発表した。

   だが、長年小池にアドバイスしてきた細川護熙が、「公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方で『寛容な保守』の看板が泣く」と強く批判した。

   長野1区で公認された民進党前職の篠原孝・元農林水産副大臣は、「政策なんて何もない政党と政策協定書にサインさせるなんて、小池さんの前で土下座して、クツを舐めさせるような行為です。私は、政治家として14年間歩んできた矜持から、サインはしないと伝えました」(AERAdot.10月4日22:04配信より)

   それなのに公認されてしまった。篠原は希望の党に三下り半を突きつけ、無所属で出馬する。

   "無責任女"小池が出馬するかどうか現時点では不確定だが、枝野幸男立憲民主党ができて、色分けははっきりしてきた。自民と小池新党、維新の会が改憲積極右派、公明党は日和見、立憲と社民党がリベラルで共産党がやや左派。

選挙予測で自民大幅に議席減らす

   週刊現代と週刊文春の一足早い選挙予測を見てみよう。週刊現代は「小池総理、誕生へ/自民がよもやの野党転落-東京は自民全滅の危機」、週刊文春は「自民74減 希望101 10・22総選挙」

   週刊現代の締め切りは先週木曜日(9月28日)だから、希望の党人気が沸騰し、小池も出馬確実と思われていた時。予測の根拠も自民党が23日~26日までに行った選挙区調査で、東京の当確は3人だけだった、政治部デスクが希望は150から200くらいとるのではないかとコメントしているだけ。

   その点週刊文春は、久保田正志+本誌取材班として、当落予測一覧表もつけている。文春によれば、自民党の魔の二回生約100人の半数以上が落選する。立憲民主党の長妻昭の選挙区に希望から都民ファーストの会・荒木千陽代表の父親、荒木章前熊本県議が立つが、この人、セクハラ裁判を起こされ被害女性に300万円払って和解した過去があるそうだ。

   群馬一区は、自民の公認は尾身朝子だが女子大生買春疑惑の佐田玄一郎が出馬し、中曽根康弘元首相の孫・康隆まで出馬すると表明。三巴の争いだから、希望の宮崎岳志が漁夫の利を得そうだ。

   小沢一郎は無所属で出るがほぼ安泰。稲田朋美前防衛省、パンツ泥棒疑惑が報じられた高木毅元復興相も選挙に強く、「高木氏もとにかく選挙に強く、おそらくパンツをかぶっても勝てる」(地元記者)

   W不倫を報じられ民進党を離党した山尾志桜里は「高齢男性を中心にウケがよく、選挙となるとなかなか強い」(民進党関係者)

   今週の文春砲は、今回出馬予定だった公明党の樋口尚也前衆院議員に向けて放たれた。若手のホープだそうだが、赤坂のホテルで愛人と密会していると週刊文春が報じるとわかり、「一身上の都合により、離党並びに公認を辞退したい旨の届が提出され、受理、了承いたしました」(公明党広報部)

   公明党は先週の週刊文春の報道で、長沢広明参院議員が議員辞職し、今週は当選確実な若手のホープを失った。

   では、選挙結果はどうなるのか。政治広報システム研究所・久保田代表はこう語る。

   「自民党は現有二百八十八議席から七十四減の二百十四議席で、単独過半数割れ。公明の三十四議席と合わせて、過半数を確保するのがやっとです」

   そうなれば、安倍首相の責任が問われることは必至だ。

   希望の党は101議席を獲得して野党第1党に。立憲民主党が現在の11議席から28議席に延ばす。無所属立候補者では、与党系が6議席から5議席。野党系は37議席から31議席とともに減らすという。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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