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NHKが隠していた女性記者の過労死
ところで、NHKにも過労死問題があったことを、4年も経ってから公表したことが批判を浴びている。
当然である。電通の過労死自殺を手厚く報じてきたのに、自社のことにはほっかむりでは、報道機関として失格である。
亡くなっていたのは佐戸未和記者(当時31)。05年に入局し、鹿児島放送局勤務の後、10年からは東京の首都圏放送センターで経済や都庁を担当していたという。
明るく人望もあったが、亡くなる前には「夜回りがきつい」と友人に話していたそうだ。
死因はうっ血性の心不全だった。それがなぜこのタイミングだったのか。
今年、NHKの記者が偶然、佐戸の両親と遭遇したそうだ。その際、両親は娘の死が社内では周知の事実だと思っていたのに、その記者は知らなかった。
両親は激怒したそうだ。NHKは慌てて公表したが、NHK側のいい分は「遺族の意向」だとしているが、両親側はコメントを発表して、「社内への周知が私達の本意」だといっている。
自分の所の都合の悪いことは隠して、他社の批判はするというのでは、メディアの看板を下ろしたほうがいい。
亡くなった自社の記者を大切に思うなら、そうした事実を早く公表し、佐戸記者と交友があった多くの人が彼女の死を悼むことができるようにするのが常識である。