最期の姿撮った衝撃のスクープ映像 権力の悪意と怨念
〈金正男暗殺事件の真相〉(フジテレビ系)

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   だいたい「衝撃スクープ」などと表示してある番組は誇大表示で、期待を裏切ることが多いものだが、今回は誇大表示ではなかった。何かといえば、マレーシアの国際空港で、人生を終えることになった金正男の、毒をつけられてから、瀕死の有様で担架に乗せられて運ばれる姿をバッチリと映し出しているのである。これは当局側から入手しないと撮れない映像である。金正男の最期の姿を撮ったのは世界初公開であるとスタッフが自慢するのも当然だろう。
   キム・チョルという偽名で事件前日、彼はホテルの742号室に宿泊した。翌朝8時58分に空港に着いている。その後、われわれが見た監視カメラの出来事があり、体調が悪くなった金に接触した警察官に取材して、「強い匂いがした」という証言を得ている。また、2人の女はそれまでお互いを知らず、物凄い回数の予行演習をさせられている。彼女たちの報酬は1年間の年収に相当する金額をもらっている事実を見ても、当局側の底知れぬ殺しの悪意を感じる。
   スパイらしき謎の美女も登場し、正男と異母弟の金正恩との怨念や、正男と接触を繰り返していた記者の10年間にわたる映像など、まさに衝撃スクープというにふさわしい内容である。残念ながら、これらを見ても、オーバーの上から背中を掻いているようなもどかしさを感じたのは筆者だけか。何故、この21世紀に、本当の意味で真実が伝えられない国が存在するのかと不思議が増したのである。
(放送2017年10月8日21時~)

(黄蘭)

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