2018年 7月 22日 (日)

死者に脅迫される刑事、逆転の構図が見物
〈BORDER 贖罪〉(テレビ朝日系)

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   3年前に変な終わり方で最終回を閉じた「BORDER」の続編らしきスペシャルドラマだ。殺された人が近くに現れて、彼だけに見えるという超能力の刑事、石川安吾(小栗旬)は、絶対的な悪人・8歳の子供の誘拐殺人犯である安藤周夫(大森南朋)をビルの屋上から突き落とす。この件に関して監察管理官の久高喬(國村隼)が派遣されてくる。この尋問の最中にも、石川には死者が現れる。
   「私は殺された。見つけてくれなければ闇に葬られる」という若い女性が石川のそばに現れたのだ。あるマンションに住む1人暮らしの男・原口知幸(満島真之介)が疑われて、石川は便利屋たちを使い遺体の置かれたマンションの部屋を警察に捜査させる。
   小栗旬と死者の亡霊・大森南朋のドアップの顔と顔が度々現れる。悪人面ではない大森南朋の、石川を問い詰める勝ち誇ったような表情と、脳にとどまった銃弾のせいか混乱した小栗旬のおどおどした表情。本来なら立場の強さは反対であるのに、死者に脅迫される刑事という複雑なシチュエーションが新鮮でもあり面白い。役者2人の演技競演としても見応えがあるが、大森の「いいひと」キャラが、正反対の極ワルを演じる意外性が珍しいのだ。
   波瑠は3年前の「BORDER」の出演時には、まだ朝ドラ主演以前であった。今回見て改めて、こうした暗く深刻なドラマが似合う彼女を、底抜けに明るい主役に抜擢した発想に感心したのである。
(放送2017年10月29日21時~)

(黄蘭)

採点:1
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