2024年 4月 26日 (金)

日馬富士の暴行疑惑で大荒れ九州場所 不可解な貴乃花親方の動き

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   九州場所が大荒れである。初日、白鵬は勝ったが、稀勢の里と日馬富士は黒星スタート。

   日馬富士は2日目も敗れたが、翌朝、スポニチが「日馬富士が酒に酔って貴ノ岩に暴行していた」とスクープして大騒ぎになった。

   それによると、10月25日(2017年)に鳥取市で開催された巡業の後、日馬富士、白鵬、鶴竜ら横綱と、モンゴル出身力士たちが集まって飲み会を開き、その席で、酒癖の悪い日馬富士が、東前頭8枚目の貴ノ岩(27・貴乃花部屋)の頭をビール瓶で殴ったというのだ。

   相撲協会に提出された診断書には「脳振盪(しんとう)、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋(ずがい)底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」とあり、貴ノ岩は初日から休場している。

   以前にも、朝青龍が酒を飲んでいて暴行事件を起こし、引退に追い込まれたことがあったから、翌日のスポーツ各紙には「日馬富士引退へ」の大見出しが一面に載った。

   だが、その後の報道で、不可解な点が次々に出てきたのである。貴ノ岩は暴行を受けた後も元気で、その後も鳥取巡業に参加していたし、テレビで見る限り大ケガをしたようには見えない。

   貴乃花親方は10月末に鳥取県警に被害届を出していたが、相撲協会には伝えていなかった。協会がこの問題を知ったのは、その数日後の11月2日だが、その日、貴乃花と貴ノ岩はそろって福岡県田川市の市長を表敬訪問し、記念写真まで撮っている。

   5日になってようやく貴ノ岩は福岡市内の病院に入院する。先の診断書は11月9日付だから、暴行を受けてから2週間以上が経っているのである。

   日馬富士は暴行の事実を認め、3日目から休場している。だが、被害者側である貴乃花は報道陣に口を開いていない。

   週刊文春によれば、現場はカラオケボックスで、日ごろは、貴乃花からモンゴル力士とはつるむなといわれている貴ノ岩が、こうした席へ出ることはないという。

   どういう経緯かわからないが、日馬富士に向かって貴ノ岩が、「これからはオレ達の時代です」といい、それにブチ切れて日馬富士がビール瓶だけでなく、マイクでも頭を殴ったそうだ。

   ガチンコ相撲を貫く貴ノ岩は、今年初場所で、初顔合わせの白鵬を破り、稀勢の里の初優勝をアシストしていたから、モンゴル力士たちの間に何やらわだかまりがあったのかもしれない。

   週刊文春で相撲担当記者が、大きな存在感を持つモンゴル勢だが、そのつながりの強さが時として八百長ではないかという疑惑を囁かれることにもなると話し、

「それと距離を置いていた貴ノ岩が暴行の被害に遭っており、より深い背景まで、しっかり調査すべきではないか」(相撲担当記者)

   横綱の暴行事件は許されるべきではないが、相撲協会の中で特異な存在である貴乃花の不可解な行動が、この件をより複雑にしているようである。

弁護士を近くに置く山尾志桜里議員

   不可解といえば、不倫疑惑を報道された山尾志桜里議員の、当選後の行動もそういうしかないようだ。

   不倫相手といわれる倉持麟太郎弁護士を、山尾は「政策顧問」として起用することを発表した。これに対して「今回、早すぎる行動をしたのはどうなのかねという思いがある」と反発した地元の後援会長が辞任したのである。

   神奈川新聞(11月7日付)のインタビューの中で山尾は、週刊文春をはじめとしたマスコミに対して「むき出しの好奇心になど屈しない」と語っている。

   その心意気を私は買うが、倉持をそばに置くことで、メディアのむき出しの好奇心に火をつけることになったのは感心しない。

   今回週刊文春は、倉持弁護士の奥さんの母親にインタビューしている。聞けば奥さんは脳梗塞で療養中だという。彼女は週刊文春に対して、

「まだ定期的な検査が続いている状態なので体が心配で。もう仕事が出来ないかもしれないですし、精神的にも思い悩むこともあるでしょうから、本当に心配なんです」

   今回のことはマスコミを通じて知るだけだという。倉持の方から今後のことについての相談はあるのかと聞くと、

「いまは大変な状況なので、何事も(進まない)みたいな状況ではあります。私の気持ちとしては、娘の命さえ無事であればと思っています」

   私の友人のフリーライターは、妻子と離婚した直後に、脳梗塞で倒れてしまった。二度目だったから、術後は思わしくないが、この病気にはストレスが一番いけないのだ。

   今のような状態は病床の妻へ強いストレスを与え続けていることになる。そのことを、倉持はもちろん、山尾も考え、分別のある行動をとるべきではないのか。

快楽殺人か9人遺体事件

   もっと不可解なのは、9人の人間を殺し、遺体を損壊した白石隆浩容疑者だろう。週刊文春によると、浴室に横たわる遺体に手をかけ、解体していく一部始終を自分のスマホで撮影していたという。

「この事件は、金銭目的という単純な犯行動機では到底説明がつかない。その画像の多くは、まるで"戦利品"のようで、捜査が進むにつれ"快楽殺人"という側面が見えてきたのです」(捜査関係者)

   この事件を追っている知り合いの新聞記者に聞いたら、白石は被害者が亡くなる前か後かはわからないが、「犯している」そうである。

   1人目の女性を殺害後、白石は「死体の解体」「腐敗臭の抑え方」というキーワードや、「死姦」「死体を食べる」という言葉で検索していたそうだ。

   この事件の全容が明らかになるのは、まだまだ時間がかかりそうである。

   週刊文春は、この事件では被害者の顔写真や実名が報じられているが、それについての賛否をメルマガ読者にアンケート調査した。

   総数655のうち、賛成が約22%、反対が62%だったという。反対する人の理由では、被害者のプライバシーを大事にしてというものが多いようだ。

   ジャーナリストの江川紹子は賛成派で、その理由こう話す。

「いつどこで誰が何をしたという要素を分かる範囲でしっかり書くというのが、報道の基本。人間の存在は数字や記号だけで表せるものではありません。みな名前があり、様々な表情を持つ個人です。その人生が絶たれた。その事実を実感を伴って伝えるために、実名と写真を報じるのはとても大事なことだと考えます」

   私も同じ考えだ。相模原障害者施設殺傷事件のとき、警察は障害者という理由で、被害に遭った人たちの実名を公表しなかったため、警察は恣意的に匿名にするべきではないという批判が起きた。

   原則は実名発表。それを載せるかどうかを判断するのは個々のメディアに任せる。

「近年あらゆる場面で匿名性が浸透し、タブーばかりが増えいく傾向にありますが、それでは結果的に公的機関の不手際などが隠蔽されてしまう恐れもあるのです」(立教大学の服部孝章名誉教授)

武器をアジアに売りにきたトランプ

   トランプのアジア歴訪が終わった。習近平には歓待されたが、プーチンとは立ち話程度のようだ。こうした動きを見ながら北朝鮮はどう動いていくのだろう。

   週刊現代で近藤大介編集次長が、トランプが安倍首相に「年内に北朝鮮を攻撃するのは止めた。開戦は来年の夏になると思っておいてくれ。

   それまでに、もっともっとアメリカの兵器を買って、北朝鮮のミサイル攻撃に備えてほしい。日本はアメリカ軍を頼らず、自国で守れるようにならないとダメだ」といったと報じている。

   その理由は、早期に戦争を始めると、せっかく習近平がアメリカの工業製品を28兆円も買ってくれたのに、それがパーになるからだというのである。

   何のことはない。日本に武器を大量に売り、自分の国は自分で守れと突き放したのである。

   いかにもディール好きのトランプらしいが、あれほど歓待し、娘にもカネを寄付したのに、しょせん彼は「わが国を『聞き分けのよい財布』」(近藤)としか見ていないということなのであろう。

   韓国では元従軍慰安婦を抱きしめ、竹島で獲れた「独島エビ」に舌鼓をうったトランプの姿を、安倍首相は苦々しく思いながら見たことだろう。

   もし、北朝鮮攻撃を来年夏といったとしても、トランプのことだから、また平気でひっくり返すに違いない。

   そのたびに、安倍は自分の立場を苦しくする。早くトランプ離れをしたほうがいい。

   所詮、トランプの大統領生命は来年の中間選挙までだろう。共和党が負ければ、党内はトランプ批判の大合唱になる。

   同じ週刊現代に「危ない信号機」という記事がある。

   全国にある信号機は約21万基だそうだが、そのうち2割に当たる約4万5000基が更新期限を過ぎたまま放置されているという。

   更新期限は19年だそうだ。だが、そうした信号機が故障したりすると、考えただけでも恐ろしい。

   都道府県別で見ると、最も老朽化率が高いのは兵庫県の37.4%、次いで福島県の36.4%、トヨタのある愛知県の33.6%と続く。東京は14.8%。

   これは早急に更新、撤去してもらわなければ、クルマだけではなく、人間も安心して歩けない。

   安倍首相、ミサイル対策より信号機対策のほうが先ではないか。

EV車テスラをつくった男

   ところで私は自動車というものに何の興味もない。一時期、スポーツタイプの車を乗り回していたことはあったが、それほど楽しいと思ったことはない。

   だからテスラというEV車にも関心はない。イーロン・マスクという人物がつくったそうだが、見た目はなかなかカッコいい。

   だが、チャージするのが面倒くさそうだし、第一、どこでチャージしたらいいのか、それを探すだけで大変そうではないか。

   そう思っているのだが、週刊現代でジャーナリストの大西康之が、マスクの会社を取材し、連載を始めたので読んでみた。

   シリコンバレーを走っていると、日本でベンツやBMWを見かけるのと同じ頻度でテスラを見かけるという。

   しかも音は静かで、ポルシェ並みの加速力があるそうだ。それにテスラが運営するスーパーチャージャーステイション、たぶん電気を充電するところだろう、全米に1000か所あるという。

   でも全米でこれだけでは、田舎町にはほとんどないのだろう。レストランやショッピングセンターでも専用充電器が置いてあるそうだが。

   マスクは1971年に南アフリカの首都ブレトリアの裕福な白人の家に生まれた。

   その後、いろいろなベンチャーを起業し、30歳そこそこで資産300億円を手に入れた。

   彼は、人類の未来を明るくすることをしようと、テスラや宇宙開発、太陽光発電を行う会社をやっているそうだ。

   英国のロードスターをベースに、航続距離400kmのEV車「ロードスター」をつくりあげた。

   これにハリウッドのレオナルド・ディカプリオなどが目を付け、セレブ達が乗り回すようになった。

   その時は1台1240万円だったが、今年7月満を持して発売した量産型のモデル3は約399万円。

   トヨタのプリウスとそう変わらないし、近い将来、プリウスを駆逐するのではないかと見られているそうである。

   私にはEV車がどれだけ普及していくのかわからない。だがこれだけはいえる。トヨタはGMやフォードの二の舞になる。テスラが駆逐しなくても、時代がトヨタを駆逐すると思うのだが、いかがだろう。

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