2018年 11月 18日 (日)

危険レベル超えた地球温暖化!ゴア元副大統領再び警鐘ドキュメンタリー映画

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   今月(2017年11月)開かれた東京国際映画祭に異色の人物がいた。アメリカの副大統領アル・ゴア元副大統領だ。地球温暖化に警告を発してアカデミー賞を受賞したドキュメンタリー「不都合な真実」から10年、その続編「放置された地球」が出展されていたからだ。巨大化する気象災害を描いて衝撃的だ。そのゴア氏に、武田真一がインタビューした。

   答える口調は今も熱い。「気候危機は人類が直面する最も深刻な課題です」「気象はますます破壊的になっていて、再び地球の危機を伝えるべきだと思いました」と立て板に水で具体例を並べた。

   昨年は観測史上最も暑い年だった。10月に日本には台風が2つ、アメリカには3つのハリケーンが上陸し、6週間で3500億ドルの被害を出した。カリフォルニアでは史上最大の山火事が起きた。

平均気温3~4度上がり、海面上昇で2億人に影響

   17年前、ゴアは大統領選に敗れて政界を引退したが、ライフワークとして環境問題の伝道師となった。「母なる大地は警告しています。人類は変わらないといけない」と訴え続け、07年にはノーベル平和賞を受けた。しかし、国内外の風当たりは強く、09年の上院公聴会では、石油業界に近い議員から「嘘つき」とまでいわれた。

   この10年、二酸化炭素の濃度は増え続け、昨年はついに危険ラインと言われる400ppmを超えた。専門家は今世紀末までに気温は3~4度上昇して、海面上昇で2億人が影響を受けると警告している。

   映画の中でゴアは「この20年は辛いものだった」と語っている。「成果が上がらない。手を出せず、調停役として働けずにいた」。映画のクライマックスは、2年前のCOP21でパリ協定が成立するまでの道程だ。ゴアは副大統領時代の人脈を生かして奔走し、各国を説得して回った。

   パリ協定は歴史的な合意だった。今世紀末までに気温上昇を2度以内に抑える。先進国は途上国に1000億ドル以上の資金を援助する。この「2度」については、各国が努力して達成できたとしても不十分といわれる。ゴアは「達成できると思います。各国は5年ごとに目標を見直し、これを公開して評価を受けることで、各国は野心的な目標を掲げていくと確信しています」と語った。

「パリ協定」撤退で孤立するトランプ政権

   トランプ大統領は6月、パリ協定からの撤退を表明した。追随する国が出ることが懸念されたが、翌日、すべての参加国が協定を守ると約した。カリフォルニア、ニューヨーク州の大都市やビジネスリーダーもパリ協定支持を表明した。「アメリカとトランプを区別する必要がある。アメリカは依然として協定の枠の中にあり、アメリカ人の3分の2は協定を支持しているんです」とゴアは言う。

   ドイツのボンで開かれている「COP23(地球温暖化対策国際会議)」でも、ゴアは全会議に参加した。大統領選から十数年を経てもなお熱い。

NHKクローズアップ現代+(2017年11月16日放送「元副大統領 アル・ゴアの告発~"不都合な真実"はいま~」)

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