2018年 5月 24日 (木)

縁の下で番組支える「リサーチャー」短時間で世界中から情報集め

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   そもそも、テレビ番組はどんな人たちで作っているのでしょうか。大きな番組となるとスタッフは100人を優に超えます。プロデューサー、ディレクター、作家、AD(アシスタントディレクター)、美術、照明、音声、音効、編集・・・実にさまざまなプロフェッショナルが集います。その中には、世間的にはあまり知られていない仕事もあります。リサーチャーさんです。彼ら彼女らこそ、番組を支える真の縁の下といってもいいでしょう。

   リサーチャーは番組に必要な情報を調べてくれる人のことです。調べる内容は多岐にわたります。ネタに見合った人を探してきてくれというムチャなオーダーにも応えてくれます。経済情報であったり、歴史であったり、美術史、文学史など情報集めは多岐にわたり、それをたった1週間で調べてきてくれるのです。

   リサーチャーさんの資料だけを元に番組を作ることもしばしばです。ディレクターや作家も調べものはしますが、なかには苦手な人もいて、ぜーんぶ丸投げなんて人もいたりします。

雑誌図書館、国会図書館に通い、官庁や大学教授を取材

   放送作家の卵はこのリサーチをお手伝いすることから番組に入っていくことが多い。私も2年ぐらいずっと調べものばかりしていました。雑誌の私設図書館「大宅文庫」に通ったり、国会図書館に行ったり、官庁に電話で取材したり、大学教授に話を聞きに行ったりしていました。

   リサーチャーとして生計を立てていくには2つ手段があります。リサーチャー会社に所属するか、フリーとしてやっていくかです。リサーチャー会社に所属すれば、ひとまず大きな番組に携わることはできます。ただし、給料もそれなりで、その割に調べものが膨大に課せられるという現実があります。

   フリーのリサーチャーは得意分野を活かした人が多いように思います。好きなジャンルの調べものだと短時間で、精度も上がるのでしょう。歴史番組に携わったり、海外で人気のスポーツや祭りなどを紹介する番組など、趣味と実益を兼ねて仕事ができるケースが多い気がします。語学力があればなお有利なのは言うまでもありません。

プロデューサー、作家にも情報の活かし方を提案

   番組を支えてくれるリサーチャーさんの主戦場は会議室。プロデューサー、ディレクター、作家に調査結果をプレゼンし、どう番組に活かすと面白いかも提案します。ただ、リサーチャーさんが番組収録に来ることは皆無で、出演者と顔を合わせることもまったくありません。出演者も知らない見えない番組スタッフですが、かけがえのない人達なのです。

モジョっこ

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