2024年 4月 24日 (水)

大荒れの九州場所 日馬富士暴行事件は貴乃花親方vs相撲協会の場外乱闘へ!

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   九州場所は土俵の上も外も荒れに荒れている。日馬富士の暴行事件に始まった大騒動だが、稀勢の里が予想通り9日目に5敗目を喫し、休場してしまった。

   一人横綱の白鵬は10日目まで万全の相撲を取っていた。だが、11日目の嘉風戦に敗れた。白鵬は立ち合い不成立を主張し、嘉風が勝ち名乗りを受けても土俵に上がらず、62秒間土俵下にいて、審判部を睨み続けるという大横綱らしからぬ振る舞いをしたため、批判が殺到した。

   もはや国技の体をなしていない相撲界だが、日馬富士事件の解明も遅々として進んでいない。その原因は被害者である貴ノ岩が雲隠れし、師匠である貴乃花親方が、相撲協会の協力要請を頑なに拒み、沈黙しているからである。

   だが、さすが週刊文春というべきだろう。今週号で貴乃花側のいい分を掲載している。記事中で貴乃花の肉声をよく知る極めて近い関係者が、その胸中をこう代弁したとあるが、私が推測するに、これは貴乃花本人かまたは彼と親しい相撲担当記者からのリークではないだろうか。

   「この事件は、単なる力士同士の暴力事件ではありません。貴乃花親方が、なぜ被害届を出すような行動をとったのか。その怒りの原点は、件の会合の経緯にあります」

 

   貴ノ岩は、母校である鳥取城北高校の会合に出ていると思っていたのに、その実態はモンゴル三横綱の揃う、事実上のモンゴル会だったことを貴乃花が知るのは事件後だが、「そこで何が起きたかを把握した親方は『これは隠蔽されてはならない』と、被害届の提出に踏み切ったのです」(関係者)

 

   事件が起こった二次会は、モンゴルの上位陣たちが貴ノ岩を「クンロク(制裁)」を入れる場として仕組んだのではないか、貴乃花はそう疑っていると別の関係者が語っている。

 

   これを裏付けるのは、日馬富士が鳥取県警の事情聴取でこういっているからだ。

   「九月下旬頃、都内で貴ノ岩が先輩のモンゴル出身の元力士らと飲んでいた際に、『俺は白鵬に勝った』『あなたたちの時代は終わった』など失礼な言動があったと聞いた」

 

   そこで白鵬が、日馬富士、鶴竜に声をかけ、二次会に貴ノ岩を誘ったというのである。こうなると、白鵬が貴ノ岩の言動に腹を立てて、二横綱を入れて3人で「焼き」を入れようと画策した張本人だということになる。

 

   その証拠に、二次会の席で白鵬が貴ノ岩に「そういうことをいったのか」と切り出したといわれている。

   だが、その最中に貴ノ岩がスマホをいじりだした。

   「その態度に腹を立てた日馬富士が『大横綱が話している時に何をしているんだ!』と

日馬富士の口から出た「最悪の言葉」

 

   この修羅場を、週刊新潮はこう伝えている。

   日馬富士は"何シカトしてるんだ"とモンゴル語で怒り、まずカラオケのマイクを貴ノ岩に投げつけました。ドスのきいた声で"オーイ!"と言いながら、さらに氷やマドラー、カラオケのリモコンを"オーイ!"と言いながらすごい勢いで投げつけたのです。

   

   そして日馬富士の口から相手を侮辱する「最悪の言葉」が出たという。

   「彼は何度も"ビスタ!"と言って貴ノ岩を罵った。モンゴル語で女性器のことで、"女のアソコでも舐めとけクソ野郎!"といった意味です。そのうちに日馬富士は身を乗り出して、貴ノ岩のおでこを拳で力一杯何度も殴り始めた。これは相撲界で"クラワシ"と呼ばれる制裁方法です」(モンゴル力士に詳しい関係者)

   だが、当初はすみませんとやられるに任せていた貴ノ岩も耐え切れずにモンゴル語でこういったという。

   「こんなことやってる場合じゃないですよ。だからモンゴル人力士はダメだって言われる。こんな下らないことはオレたちの時代で止めますから」

   日馬富士の怒りにさらに火が付き、焼酎「魔王」の瓶を掴んで殴りかかろうとしたのを白鵬が制止し、外に連れ出したそうだ。

   週刊文春、週刊新潮ともに、戻ってきた日馬富士に貴ノ岩が謝り、日馬富士も、オレもやり過ぎだな、悪かったと謝って、皆で乾杯し直して、再び和気あいあいと飲み始めたと報じている。

   週刊文春によると、事件後貴ノ岩は鳥取城北の関係者に連れられて治療に行き、頭部の傷口を医療用ホチキスで塞ぐ治療を受けたそうだ。

   しかし、貴ノ岩を問い詰め、事件の全容を知った貴乃花親方は、傷は軽度という診断書を添えて、鳥取県警に被害届を出した。 この暴行事件は、加害者の関係者だらけの中で起きたため、彼らが口裏を合わせるのを懸念したため、彼らが本当のことをいわざるを得ない状況を強制的につくることを目的としたというのだ。

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