宮原知子と樋口新葉か「平昌五輪フィギュア女子」代表選考大詰め

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   フィギュアスケート女子シングルの平昌オリンピック代表の二つの出場枠を巡る争いが大詰めを迎えている。27日(2017年11月)に行われたGPシリーズアメリカ大会でケガを克服し出場したエース宮原知子(19)が優勝し、ポスト浅田真央に名乗りを上げた。高校2年生の坂本花織(17)も2位に肉薄し初のメダルを獲得した。このほか、本田真凛(16)、三原舞依(18)、樋口新葉(16)の高校生スケーターら若手の台頭も目覚ましい。

   正確な滑りから「ミス・パーフェクト」と呼ばれ、五輪に最も近いと言われていた宮原を今年1月にアクシデントが襲った。左股関節の疲労骨折で、全治4週間と診断された。身長152センチの宮原の体重は37キロ。長年のトレーニングで疲労が蓄積したうえ、栄養を十分摂っていなかったのが原因だった。

   本格的な練習再開にこぎつけたのは4か月後、カナダで復帰に向けたトレーニングに打ち込んだ。とくに力を入れたのは、食事の改善だった。栄養士の指導で必要な食材をきちんと摂るようにした。さらに、ケガの再発防止に尻と太ももの裏側筋肉を重点的に鍛えた。

   ところが、またアクシデントに見舞われる。7月下旬、出演したアイスショーのジャンプで転倒し左足首をねんざし、股関節の痛みが再発した。ジャンプの練習が再開できるようになったのは10月だった。復帰戦としてエントリーしていた11月のNHK杯まであと1か月。練習不足は否めない。「焦って出場しなくてもいい」と考えていた濱田美栄コーチに、宮原は「五輪代表争いに遅れをとるわけにはいかない」と訴えた。NHK杯は11か月ぶりの実戦だったが、日本人選手トップの総合6位に食い込んだ。

難ジャンプこなす若手・・・実力は浅田真央より上

   平昌五輪代表の選考方法は二つある。一人は12月20日から始まる全日本選手権優勝者。二人目は全日本選手権や国際大会の結果を総合判断して決める。表現力が持ち味の本田真凛、三原舞依は技術力の高さが強み。スピードを武器に急速に浮上した樋口新葉。あくまで参考データーだが、これまでの自己ベストを見ると、宮原218.33、三原218.27、樋口217.63、坂本210.59、本田201.61の順になっている。実は、上位3人は浅田の自己ベスト216.69を上回っている。

   元五輪選手の鈴木明子は「五輪までの1か月間は不安と焦りで、練習してもし足りない気持ちがあって眠れない1か月でした。いま代表枠争いをしている若手選手たちは、ルールが改正されてから育ってきた人たちで、3回転ルッツ、3回転トウループの難しいコンビネーションをやるという前提で育てられてきたので、みんな跳べるんです。しかも一つひとつのジャンプに質が求められ非常にシビアなんです」と話す。

ロシア選手と互角に滑ってメダル期待

   武田真一キャスター「だれが代表になるのでしょうか」

   鈴木の答えは「やはりGPファイナル出場を決めた樋口選手と宮原選手が一歩リードかなと思うのですが、若い選手も急成長する可能性があり目が離せないですね」

   武田「メダルはどうですか」

   鈴木「ロシアが強いんですが、差は着実に縮まってきています。わずかな枠を争っているのでレベルの向上が著しく、メダルの可能性も大いに期待できると思います」

   若手選手に期待したい。

NHKクローズアップ現代+(2017年11月29日放送「"ポスト浅田真央"は誰に?~五輪代表争いの行方は~」)

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