初場所中継が気がかり?NHK―「日馬富士騒動」長引くと視聴率ダウン

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   NHKは日馬富士の暴行事件は「後輩力士への行き過ぎた『指導』」ということにして、早く落着させたいようだ。「クローズアップ現代+」でも、日馬富士の関係者や親しい人が次々と登場して、「立派な横綱だった」と弁護するばかりだった。

   専属の元運転手が次のように語った。「とても優しくて、年上ということで私に対しても配慮してくれました。ファンの方々に感謝の気持ちを持って接していました。ただ、横綱としての立ち振る舞いに、『大関の方が楽だったのかな』とちらっと車の中で独り言のように言ったことがあります。心の葛藤というか、迷いがあったのかな。それでも横綱の務めに責任もって一生懸命やっていました」

   次に登場したのは、日馬富士とは入門当初から親交があり、しこ名の名付け親である出雲大社相模分詞の草山清和分詞長。「暴行は許されない」としながら、自分なりの品格への考えが背景にあったのではないかと語った。

   「横綱の品格とは礼儀と礼節を持った強い力士。それを彼は目指していたのではないか。しっかり挨拶をするとか、正しい所作をするとか。そういうものは彼が横綱に上がっていく時に身に着けていった。相撲に勝つだけでなく、付き人や部屋の人間にも挨拶しろと。挨拶が悪いと何回もやり直させていましたね」

解説委員も登場して「立派な横綱でした」

   とどめはNHKの大相撲実況を長年務めている刈屋富士夫解説委員。「新弟子のころから彼を見てきましたが、本当によく稽古するし、自分自身をすごく律してきました。そのことを他の力士にもやって欲しいという気持ちが強すぎたんでしょうね。とくにモンゴル出身力士に対しては。『だからモンゴル出身力士はダメなんだ』といわれることを非常に嫌がっていました」

   それにしても、礼儀・礼節を教えるにはあまりにも度の過ぎた暴行である。番組では、不自然さが逆に浮かび上がった。

   暴行問題が長引くと、来年1月14日(2018年)が初日の初場所(1月場所)にも影響してくる。大相撲を実況放送するNHKとしては、視聴率が下がることも心配しなければならない。早くこの問題に幕を引きたいという思いが見えるこの日の番組だった。

NHKクローズアップ現代+(2017年12月6日放送「"横綱の品格"その果てに~日馬富士暴行問題~」)

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