20代、30代から始まっている「骨粗しょう症」!美肌・美白が原因?
「骨が危ないことになっています」と佐々木彩アナが取り上げた。骨密度は20歳ころがピークで、閉経をきっかけに減少していくため、骨粗しょう症は高齢者の症状と思われているが、最近は若い女性に骨が弱いケースが目立つという。36歳の女性は8年前、数冊の本を床から持ち上げようとしただけで背骨を圧迫骨折した。骨密度が同世代の77%しかなく、半年間寝たきりになった。
骨密度が低下する原因はビタミンDの不足だ。「カルシウムの不足じゃないの?」(ゲストの浜島直子=タレント)
佐々木アナが「ビタミンDはカルシウムの吸収や骨への吸着を助けます。カルシウムだけを摂ってもだめなんです」と指摘しながら、あるグラフを示す。各世代ごとにビタミンDが足りているかを示したもので、「ほとんどの世代で8割以上の人が不足しています。20代、30代は9割近くが足りていません」(佐々木アナ)
柳澤秀夫キャスター「若い方が不足なんですね」
それには、ある原因があった。
日光に当たらないと骨スカスカ
ビタミンD不足の原因を、島根大医学部の金沢一平講師は「食生活と外に出る習慣が関係してます」と説明する。ビタミンDは魚やキノコに多く含まれているが、肉にはほとんどない。肉ばかりの食事だと不足してしまう。
さらに、紫外線を浴びないと体内でビタミンDは作られない。皮下の脂肪が紫外線を受けてビタミンDに変化するのだ。ところが、美肌ブーム、美白ブームで極端に日にあたらないようになって、若い女性にビタミンD不足が広がった。
では、どのくらい日光に当たればいいのか。当たりすぎれば皮膚がんなどのリスクもある。国立環境研究所の中島英彰さんは全国各地の日照時間や紫外線の強さを調査して、地方ごとの『適正紫外線』を割り出した。関東地方は夏の8月上旬(半袖)で5分、名古屋は6分、札幌は5分、沖縄は4分だ。この時季の12月中旬(長袖)は関東地方は65分、名古屋は60分、札幌300分、沖縄30分とかなり長い。近ごろの窓ガラスは紫外線をほとんど通さないので、屋外で浴びなければならない。
北海道出身の浜島「冬に札幌で300分も外にいられないですよ」
佐々木アナ「ということで、ビタミンDを食べ物でとることにします。1日に必要な量は、サケの切り身なら半切れ、いわしやさんまなら1尾、乾燥きくらげなら20グラムが目安です。散歩に出たりしたら、その日は食べる量も調節すればいいというわけです」
サプリメントで補給するなら、1日600~800単位が必要になる。専門家は「骨密度は落ちてからでは遅い。若いうちから心がけてほしい」と話す。
カズキ