2024年 4月 19日 (金)

貴乃花インタビュー記事の空虚 どこまでぬかるみ続く

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"無料で遊べる愛人" から恨まれた桂文枝

   さて、昔『塀の中の懲りない面々』という本がバカ売れしたことがあったが、娑婆にいても懲りない人は多くいる。

   ましてや「浮気」というのは、バレて女房からも世間様からも大バッシングを受けても、懲りないもののようだ。

   桂三枝から桂文枝と名人の名を引き継いだものの、16年には歌手との長年の不倫関係をフライデーに暴露されて、青菜に塩だった。

   その文枝にまたまた醜聞である。ここまでくると「女遊びは芸の肥やし」という言葉も色あせてくる。

   週刊新潮が報じた今度の女性は夏目恵美子(仮名)、56歳で、日舞の先生だそうだ。「若い頃の千草薫に似ていて、和服がぴったりくる女性だ」(週刊新潮)

   きっかけは08年の12月に、文枝が「関西にも定席寄席を」と奔走してできた演芸場「天満天神 繁昌亭」に、彼女が足を運んだこと。

   繁昌亭の横の喫茶店に彼女がいると、文枝が現れ、一緒に写真を撮ってくれて、メールで送ってもらってからだという。

   ほな、写真送るからメールアドレスを教えてというのは、女性を引っかけるときの常とう手段である。

   その後、文枝が「ゆっくり話がしたいから君の家に行きたい」といいだしたが、それは断った。

   それでは諦めないのがこの男のマメなところである。料理が好きな彼女は、料理の写真をメールで送ると、本当に弟子を連れて家に食べに来たのだ。

   2人が男女の仲になるのにそう時間はかからなかった。

   彼女はそれまで男性経験がなく、文枝が初めての男だったという。

   文枝は弟子を連れてきて、アレの間、階下で待たせていたそうだ。

   こんなメールを文枝は彼女に送っていたと、週刊新潮が全文を載せている。

   「温かいよ。○○のおっぱいを思い出していた。キスもうまくなったし。ちゃんと○○のあそこにもキスさせてくれたし よかったよ ○○がぬれぬれになって それを思い出しただけで体が熱くなって あそこが硬くなってきた」

   大人のオモチャを買って使おうとか、局部の写真を撮りたがったそうだ。高校の友人の前で、文枝は、「俺、50年後に彼女と結婚すんねん」ともいったそうである。

   まあ、50年後には生きていないから、なんとでもいえるだろうが。

   だが、文枝に弄ばれているだけだとわかった彼女は、一日に何度もメールをしたり、電話をするようになると、男のほうも怒ることが増えてきたという。

   その挙句、文枝に会いに繁昌亭へ行くと、弟子が出てきて彼女を止めようとして揉め、警察沙汰になったそうだ。

   結局、文枝からは「君の家には行かれへん」と通告される。前にバレた女性歌手には毎月20万円の愛人手当を払っていたと報じられたが、この彼女にはお手当てをくれたことはなかったそうだ。彼女はこうつぶやく。

   「お金が欲しくて付き合ったわけじゃないけど、よくよく考えれば、私は"無料で遊べる愛人"だったということです」

   付き合った女性たちに、これほど恨むつらみを買う文枝という噺家、よほど人間の出来がよくないのだろうか。

   こんな噺家の人情話など、これからはばかばかしくて聞いちゃいられないと思う。

   そういえば、はや、立川談志の「芝浜」を聞く年の暮れになったな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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