2018年 7月 22日 (日)

寺尾聡これぞ名人芸!痴漢冤罪晴らしに一肌脱ぐ老獪ぐうたら弁護士に喝采
<白日の鴉>(テレビ朝日系)

印刷

   取引先の偉い人と会食の約束をしてあった製薬会社社員の友永孝(遠藤憲一)は、出かけた途中の電車の中で、痴漢と間違われて逮捕される。逮捕したのは正義感の強い新人巡査の新田真人(伊藤淳史)だが、後日、彼は痴漢事件の被害者と、その目撃者が一緒にいるところを見てしまい、友永が「無実だ、私はやっていない」と訴える心情に寄り添うようになる。上司には叱られるのだが。
   疑念が去らない新田は、年を取って国選弁護人しかやっていなかった「ゴミ」こと五味陣介(寺尾聡)弁護士を訪ねて友永の弁護を依頼する。老獪な五味は初め取り合わなかったが、やがて乗り出してくれる。最後は友永の無実が証明されるのだが、全く、身につまされるドラマだった。
   満員電車で女から「痴漢だ!」と大声を出されたらアウトである。周防監督の映画でも描かれたように、被害者が意図的に男を痴漢と指摘し、訴えたら、無実の加害者は無実を証明する手立てがないのである。この作品では、たまたま逮捕した警官が真っ直ぐな正義漢であったから良かったが、犯人逮捕で表彰されたりした警官が、犯人だと思う人間のために冤罪を晴らすべき努力など、普通はしてくれないのである。まことに恐ろしい。
   伊藤淳史の新人警官も爽やかでよかったが、ぐうたらした老人の弁護士・五味が、次第に冤罪を確信して、弁護を引き受けるようになるまでの寺尾聡の存在感は素晴らしかった。これぞ名人芸である。(放送2018年1月11日20時~)

(黄蘭)

採点:1
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • スマホでわかるGDPR入門セミナー ~あなたの会社、準備は大丈夫ですか?~

  • 企業承継と相続対策セミナー 弁護士は見た!「社長が認知症に!? 悲惨な現実と対応策」

  • 「"無期転換ルール" あなたの会社は大丈夫?」 ~これからでもできる!企業のリスク回避術~

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中