2024年 4月 19日 (金)

週刊文春「貴乃花大特集」息切れか?白鵬の裏人脈追及も空振り

小室哲哉「自宅引っ張り込み不倫」妻・KEIKO病状重く「裏切り」認知できない?

   今週の文春砲は、90年代のJ-POPシーンを創り上げた音楽プロデューサー・小室哲哉(59)の不倫である。相手は、以前からニンニク注射を打ってもらっていた看護師というのだから、注射を打ってもらって、今度は小室が彼女に注射を打っていたという話のようだ。

   だが、事はそう簡単ではない。華原朋美を含め、過去にさんざん浮名を流してきた小室だが、2002年にglobeのボーカル、KEIKO(45)と再婚している。結婚式には5億円をかけたそうだが、2011年にKEIKOをクモ膜下出血が襲った。以来6年の間、リハビリに取り組むKEIKOを小室は傍らで支え、メディアの取材にも「僕にはこの人しかいない」「彼女に寄り添いたい」と献身を語ってきたという。

   <小室とA子さんの出会いは数年前、彼女が看護師として勤めていたクリニックで、ビタミンB1を主成分とする"ニンニク注射"を受けたときに遡る。やがて小室のスタジオ、そして自宅に彼女を呼んで個別に接種を受けるようになり急接近。患者と看護師だったはずの関係が、いつしか男女の仲へと発展した>(文春オンラインより)

   週刊文春は、昨年末から今月にかけて、小室の"背信"現場を目撃したそうだ。<12月中旬にある女性宅に泊まり、1月上旬には都内の高級ホテルで密会。ふたりは夕方、腕を組み部屋を後にした。そして1月13日、KEIKOを大分の実家に帰したその日、同じ女性を自宅に入れ、一夜を共にしたのだ>

   リハビリ中の妻を実家に行かせて、その間に女性を引っ張りこむ。これは一番まずいパターンだ。A子の存在を告げた週刊文春に、KEIKOの母親は「ショックです......」と言葉少なに語ったという。

   さて、小室は何と弁解するのだろうか。<自らの不倫疑惑については「誤解を招く甘い言動が多々ありました。本当に申し訳ないと思っています」とした上で"男女の関係"を否定。だが、A子さんと自分の部屋で"一緒に寝た"ことは認めた>(同)

   看過できない言葉がある。KEIKOに話したのかという週刊文春に対して、「昨日、話しました。『大丈夫だ』って言ってました」と答えている。だが、奥さんの容態は、「生活はできますけど、僕の具合が悪いときのケアは何一つできない。『入院するね、行ってくるね』と言っても、いつ帰ってくると理解せずに『行ってらっしゃい』っていう」と話している。失礼ないい方になるが、奥さんは小室のやっていることを理解できない状態なのではないのか。

   かつては音楽界の帝王といわれた小室は、事業の失敗から借金を重ね、ついには詐欺罪で逮捕されて懲役3年(執行猶予5年)の有罪判決を受けた。そのどん底の小室を支えたのはKEIKOであった。その心労がたたり、病に襲われたのではないのか。その妻を裏切つたのだ。

   小室は週刊文春に対して、言葉を詰まらせながら「引き......時なのかなと思い始めている」と語っている。私にはわからないが、音楽シーンは次々に新しいものを求めてくる。小室の多くのヒット曲も、いまでは「ナツメロ」になってしまっているのだろう。私は小室のファンではないが、同時代に一人の男の栄光と挫折を見せてもらった。何となく「哀れ」な不倫物語である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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