2018年 12月 11日 (火)

トランプ崖っぷち!ロシア疑惑立件へ・・・本人からも近く事情聴取

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   就任1年目を迎えたトランプ大統領の破廉恥な言動が止まらない。先日は他国を侮辱した発言で差別主義者と世界中から批判された。さらに、ロシア疑惑の捜査でトランプ本人の事情聴取が切迫していると取りざたされ、政権はぐらぐらだ。

   おととし(2016年)の大統領選の最中、トランプ陣営が対立候補のクリントン元国務長官を貶めようと画策したロシア疑惑は、大きく分けて3つの流れがある。「トランプ陣営の幹部がロシアと結託し共謀関係にあったという疑惑」「ロシアがクリントン陣営や民主党全国委員会のEメールをハッキングするなどして大量にクリントンの不利な情報を発信した問題」「そのロシアへトランプ陣営が見返りを提供した疑惑」である。

   なかでも問題になっているのは、トランプ陣営がロシアと共謀関係にあったとされる疑惑だ。事実ならば陰謀罪に問われることになり、トランプ政権は危うくなる。そのカギを握る一人で、トランプ陣営の外交アドバイザーを務めていたジェフリー・ゴートン氏は、「大統領選では陣営全体が『ロシアとの関係改善を目指す』というトランプの方針に沿って動いていた」という。

   実際にロシア側と接触したのはゴードン氏の部下で、エネルギーの専門家として選挙運動に参加していたジョージ・パパドプロスだった。ロシア疑惑の捜査ですでに訴追されている4人のうちの一人だ。ゴードン氏はパパドプロスが陣営に食い込んだ経緯を次のように語る。

   「一昨年3月、トランプが参加した会議に出席し、自己紹介で『この中に入れてうれしい』と述べた後、大胆な提案を行った。彼はイギリスに友人がいて、ロシアのプーチン大統領との面会を手配できると言ったのです」

   この提案は選挙戦に悪影響を及ぼしかねないと退けられたが、パパドプロスはその後もロンドン在住のロシア政府と深いつながりのある人物と連絡を取り合い、ロシアがクリントンに不利なEメールを大量に持っているという情報を得ていたことが分かっている。

   元CIA(アメリカ中央情報局)の諜報員だったジョン・サイファー氏は「パパドプロスが単独で行ったのか、誰かの指示があったのか、旅費などの経費は支給されていたのかが捜査のポイントになる」と指摘している。

トランプ長男に「プーチンの女スパイ」接触

   さらに、捜査当局はトランプの長男ジュニアがロシアの女性弁護士のナタリヤ・ベセリニツカヤに接触していたことにも注視している。ベセリニツカヤはロシア政府に近い企業や投資家などをクライアントに持ち、「プーチンの女スパイ」と噂されて人物だった。ベセリニツカヤは「ジュニアはクリントンのやましい情報をさかんに求めていた」と語っている。

   ロシアがクリントン陣営を貶めるために大量のフェイクニュースを発信していたことについても捜査が進んでいる。発信元はロシア・サンクトペテルブルグにあるIRA(インターネット・リサーチ・エージェンシー)で、大規模な分業制でロシアと対立するウクライナやアメリカを貶めるフェイクニュースを作っていたという。

   これらの見返りとして、トランプ陣営はウクライナへのロシアン介入を問題視しないという合意があったと指摘されている。

支持者は「疑惑はすべてフェイクニュースさ」

   疑惑捜査は今後どう進んでいくのか。アメリカ政治が専門の慶応大・中山俊宏教授はこう説明した。「トランプ陣営が、ロシアの陰謀を知りながら容認したとか、共謀したとなると大問題になります。共謀それ自体の立件はハードルが高いですが、捜査を妨害した司法妨害なら、場合によっては立件できるかもしれません」

   ただ、トランプ支持者たちは疑惑自体をフェイクニュースと思っており、政権にとってはそれほどダメージにはなっていないという。

NHKクローズアップ現代+(2018年1月17日放送「トランプ大統領"窮地"に!?徹底追跡 ロシア疑惑のゆくえ」)

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