週刊文春「新谷学編集長」交代近い?顔出し嫌がってたのにカンニング竹山と公開対談
100歳超がゴロゴロ・・・イタリア「長寿村」は食べ過ぎず笑顔の毎日
1月21日早朝、保守派の論客、西部邁氏が自裁した。享年78。週刊現代によれば、2013年に咽頭がんを患い、14年には8年にわたって看病していた愛妻に先立たれてしまった。近年は右腕の神経痛の痛みが激しくなり、最後の著書になった「保守の神髄」(講談社現代新書)は口述だったという。
私も読んでみたが、後半は、現在の日本の有り様に憤っている。「日本人としての言行一致つまり知行合一を取り戻すために、いわば陽明学徒の気分で、日暮れて道遠しといえども、この(日本国憲法をはじめとする)法律体系に、いや法律の土台たる(アメリカニズムの追随の)似非徳律にも、『時と処と位(立場)』に応じて、爆弾を仕掛けよとはいわぬものの大鉈を振るわなければならないのではないか」
佐高信氏のいうように「憤死」であろう。
妻の死後、後を追って自裁したのは評論家の江藤淳だったが、それとは違うようだ。友人たちによると、西部氏は「意志的な生の終わり方」を考えていたそうだ。本には「病院死を選びたくない、と強く感じかつ考えている。おのれの生の最期を他人に命令されたり弄り回されたくないからだ」と書き留めていた。
私は、西部氏とは親しくないが、知り合いの忘年会で何度か会い、一緒にカラオケに行ったことがあった。立川談志さんとも親しく、何度か高座で対談をしていたのを聞いたこともある。考え方は私と違うが、「朝ナマ」で、相手を完膚なきまでにやっつける論理構築の見事さに、何度もうならされた。ああいう人とは絶対、口論はしたくない。そう思わせた。真の保守派の論客がいなくなり、喧嘩相手を失ったような妙な寂しさを感じる。 最後に、週刊新潮の長寿の秘訣特集を紹介しよう。今回はイタリア。ナポリからだいぶ離れたティレニア海に面した町・アッチャローリ。人口500人ほどの小さな集落に世界中から取材や調査団が来るという。
ここはチレントと呼ばれる地域の一角だが、何しろチレントでは、平均寿命が女性が92歳、男性が85歳だそうだ。人口の2・3%が100歳を超えているという。マイワシやカタクチイワシ、それに野菜を食べる。長寿の秘訣はこうだ。
<食べすぎないこと。新鮮な魚や野菜、オリーブオイルやワインに恵まれていること。住民が家族のように仲がよく、ストレスがないこと。そして笑顔でコミュニケーションをとる人が多いこと>
やはり、食事はほどほどにして、仲間といいコミュニケーションをとれることが、長寿につながるということのようである。昼に多めに食べて、夜少なくというのが、これが一番難しい。それとも、昼間から酒を飲んで、早めに寝てしまおうか。昼の酒は利くから安上がりでもある。悩むところだ。