2024年 4月 24日 (水)

口開いた貴乃花!抽象論より大相撲改革の具体案語れ・・・週刊文春もテレ朝も突っ込み足らん

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   貴乃花がようやく口を開いた。昨夜(2018年2月7日)、テレビ朝日系の特番で、山本晋也氏(何で山本なのだろう)のロング・インタビューを受けた。週刊文春(2月15日号)でも貴乃花のインタビューをやっている。テレ朝のほうは理事候補選の前と後に2回インタビューしたそうだが、週刊文春は理事候補選に「落選」した翌日である。

   テレ朝では理事候補選で2票しか入らなかったがと聞かれ、サバサバした表情で「見事に落ちました。でも、無風ではなく選挙になっただけでも意味があった」と答えていた。どちらもほぼ同じ内容だから、週刊文春を引用させてもらうが、貴乃花のいいたいことは以下のことに尽きる。

   <「(貴ノ岩を=筆者注)殴った、殴らないといった、相撲界ではよくある話――で済まされる事態ではなかったんです。土俵ではなく酒の席で、凶器も使われ、一人が重傷を負わされたんです。(中略)後々、暴行の様子が分かってくると怒りに震えました。あいつらそこまでやったか、よくもオレの子に手を出してくれたな、あげくに、それをよくも躾のためだと言えたもんだな、と」>

   この暴力行為は内々で解決するようなものではない。それはうちの部屋だ、モンゴル人だからではなく、それぞれに師匠がいることだし、相撲界全体が向き合わなければいけない問題だと熱を込めて話す。<「なのに、被害者の貴ノ岩にも非があるように言われてしまった。やられた方も悪者にするって、考えたら恐ろしいことですよ」(貴乃花)>

   それに続けて、貴乃花は<「相撲協会のあるべき姿とは、人を大事にすることです。それが相撲界の未来を左右するんです」>と語る。耳障りのいい抽象的な表現だが、人を大事にする相撲界にするんだという主張に、反対する人間はいないだろう。

   相撲界に根強くある弟子を「可愛がる」ためという屁理屈をつけた暴力やいじめを、どうしたらなくせるのか。私だったらもっと突っ込んで、具体的にいってくれというのだが、山本監督も週刊文春も聞いてはいない。テレビでは、今の相撲協会を飛び出て独立するようなことをほのめかしていたが、週刊文春では、「ゆくゆくは大相撲全体が一つの一門になるのが理想です」と、やや違ったいい方をしている。

   テレビと週刊文春を読んで、貴乃花のいい分にも一理あるのはよくわかる。だが、協会側と対立している貴ノ岩のケガの程度(貴乃花は重傷だといっている)、殴打事件の発端になった貴ノ岩の「俺たちの時代だ」発言(貴乃花は「貴ノ岩はそんなことは全くいっていない」としている)などは、いまだ「藪の中」である。両者のいい分を聞き、当夜の関係者たちを取材して、なぜあのような暴力事件が起きたのかを解き明かしてくれるノンフィクション・ライターが出て来てほしいものだ。

貴乃花にこっぴどく殴られた!元弟子が裁判で証言調書―「週刊朝日」腰の引けた追及

   土俵以外での暴力は許さないという貴乃花だが、週刊朝日に気になる記事が出ている。貴乃花部屋にいた元幕下・貴斗志が、14年に貴乃花親方に引退届を出されたことを不服として、地位確認などを求めての控訴審裁判(一審は原告の敗訴)でのことだ。原告側から出された元力士で貴乃花の付き人をしていたA氏の陳述書の中に、「師匠からひどい暴行を受けたことがある」と語っているというのだ。

   14年の九州場所で、貴乃花から紋付き袴のアイロンがけを頼まれたが、チャンコなどの準備でいそがしかったA氏は、それを同期の力士に頼んだところ、その人間が忘れてしまった。貴乃花にそのことを報告し詫びたが、「師匠は私の胸ぐらをつかみ、まず平手で10発ぐらい往復ビンタし、その後、こぶしで私の顔面を10発以上殴りました」(A氏)

   A氏は貴ノ岩からも暴行を受けたと証言しているそうだ。貴ノ岩については、引退したB氏も証言調書で、エアガンで後輩力士を撃ってふざけていたこと、後輩力士のみぞおちに何度も「ブルース・リーパンチ」を打ち込んだと話しているという。

   貴乃花側に取材を申し込むと、代理人の弁護士から「事実無根」だと回答があり、こんな事実無根の話を報道しないよう、「慎重にご対応されることを要望いたします」と念押ししたそうだ。

   A氏は2度目の取材は断ったが、B氏は「法廷で証言したことはすべて本当です」といい、「師匠はアップダウンの激しい人。ニコニコしているのはアップの時だが、ダウンの時は部屋の力士、景子夫人にしか見せない別の顔がある」と語っている。

   週刊朝日はなぜか2ページしかやっていないが、週刊文春、週刊新潮だったら巻頭でやってくる話ではないのか。貴乃花はこの「疑惑」についてもきちっと語るべきであろう。

美智子皇后は週刊誌好き・・・小室圭さんサイドの借金トラブルにも憂慮

   秋篠宮家の眞子さんと小室圭さんの結婚式が延期になったと宮内庁が発表した。さらにお二人の「お気持ち」を公表した中に、「現在予定している秋の結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、充分な準備を行う時間的余裕がないことを認識するようになりました」「再来年に延期し、充分な時間をとって必要な準備を行うのが適切であるとの判断に至りました」という文言があり、さまざまな憶測を呼んでいる。

   記者たちが、延期は週刊誌の「小室さんの母親の金銭トラブル」報道の影響かと尋ねると、それはないと宮内庁側は答えている。結婚式は11月だから、時間的にはまだ余裕があるはず。再来年まで延ばせば、「永すぎた春」になるかもしれないと心配になる。「眞子さま婚約破棄」という大見出しが、スポーツ紙や週刊誌に載る日が来るのではないか。祝福ムードが一転、もやもやした暗雲が垂れ込めてきたようである。

   小室圭さんの母親の金銭トラブルを最初に報じたのは、週刊女性の12月11日発売の号だった。タイトルは「秋篠宮家はご存知か! 眞子さまの婚約者・小室圭さん母『400万円』借金トラブル」。佳代さんが家を出るときの写真を掲載し、圭さんのICUの授業料や留学費用、生活費だといわれ、男性側が振り込んだ明細(友人提供)まで載せている。

   だが、元婚約者という男性は、借用書をもらっていないから裁判を起こしても「贈与と認識していたのではないかと推認されてしまう可能性が高い」ため、取り戻すことは難しいと、同誌で天辰悠弁護士が語っている。この時はさほど話題にはならなかった。この後追いで、週刊新潮と週刊文春が報じたことで火が点いた。この欄でも紹介したが、週刊新潮は「いわば広義の『援助交際』といったところか」とまで書いた。

   さらに、圭さんがアメリカに留学するとき、母親がホームレスが多いから近づくな、結核がうつると注意していたことまで暴露された。間の悪いことに、結核予防に取り組む公益財団法人「結核予防会」の総裁は秋篠宮紀子さんなのだ。

   以前にも触れたと思うが、美智子皇后は雑誌、それも週刊誌をよく読んでいるといわれる。週刊女性は母親の佳代さんの件で圭さんが、年末年始に極秘で宮内庁から呼び出されていたと今週号で報じている。<「美智子さまは、皇室記事をほとんどチェックしていて、今回の借金トラブルにも憂慮されているようです」(皇室ジャーナリスト)>

   こうした報道が出る中、小室圭さんが秋篠宮に「この件はまったく知らなかった。直接説明したい」と申し出たという。<「しかし、秋篠宮さまは申し出に対して"結構です"と、はっきり断られたんです。その際の秋篠宮さまは、圭さんのことを信用しているから断ったというご様子では、なかったそうです」(宮内庁関係者)>

   圭さんは留学から帰ってきたとき、その男性のところへ「ありがとうございました」と直接伝えているそうだから、知らなかったというのは無理があるようだ。週刊女性はこの件にかなり詳しい情報源を宮内庁にもっていると見える。週女が発売された日と同じ6日に、宮内庁は結婚式の延期を発表している。

   なぜ、こうしたトラブルを、大事な息子のはれの日の前に解決しておかなかったのだろう。もらったものだから返すいわれはない。それはそうかもしれないが、皇室というところはこうした男女間の醜聞を嫌がるところだと思う。

   嫌ないい方になるが、この報道が出てから、小室圭という人物を見る目が少しだけ変わってきた。朴訥で優しい男の子から、若いのにそれなりの苦労をしてきた若者なんだなと。そうした男性のほうが、世間を知らない眞子さんにはいいのではないか。そうも思っている。

さて、どっちが幸せか?「高賃金で社員に厳しい大企業」「規模は小さくても社員にやさしい企業」

   週刊現代の「普通に幸せな会社50」。昔から週刊現代は、息子・娘を入れたい会社、なくなる会社・生き残る会社など、こうした企画をさんざんやってきた。なかでも、「普通に幸せな会社」というコンセプトはなかなか面白い。大企業ではないが、社員にとって幸せな会社というのはあるはずだ。

   当然というか、残念だというべきか、メディアが一つも入っていない。忙しくてもやりがいのある、幸せな職場というのはある。いまや、新聞、テレビ、出版は、社員にとって居心地のいい、やる気のみなぎる職場ではないのだろう。

   この中に、長野県にある「伊那食品工業」というのがある。寒天づくりの会社で、社是に「いい会社をつくりましょう」とある。2020年からは1日7時間労働にするという。1時間単位でも有給休暇を取れるそうだ。

   愛知県にある「エイチーム」は情報・通信の会社だそうだが、業績目標を達成した翌月から、毎週金曜日は15時退社を促進している。おかげで労働時間が激減したそうだ。

   岐阜県にある「未来工業」は全員が正社員で、残業禁止。5年に1度は会社が億単位の費用を負担して、社員全員で海外旅行に行く。

   岡山県の「両備HD」は、健康にこだわり、社員とその家族の健康をサポートしているという。

   これからは、大企業で高賃金だが社員に厳しい会社と、規模は小さくても社員にやさしい企業か、2つに分かれていくのだろう。社員をぼろ雑巾のように搾り取り捨て去る企業には行かなくなるはずだ。

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