2018年 9月 19日 (水)

ヨイショメディアは気付いたか?髙梨沙羅「喜びの中の冷やかさ」・・・まだ『金』の器ではなかった
<平昌オリンピック ジャンプ『女子ノーマルヒル』生中継>(NHK総合)

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   日本中が見ているだろうと思っていたが、やっぱり深夜にかかったにもかかわらず、視聴率は28.5%を叩き出した。2度目のジャンプで高梨沙羅が失敗せず、まあまあの103メートル以上を飛んだ時、国中の善男善女が「ほっ」として胸をなでおろしたと思うと笑っちゃ悪いがおかしい。銅メダルは絶妙のご褒美で、4年間の苦労の褒章としてメダルは与えるが、「お前この頃、少々気が散っているぞ」と苦いことを思い出させる神のご意思で金までは与えられなかったのだ。
   利口な高梨は「まだその器ではなかった」と自分から言った。幼く見える顔に似合わず、頂点を極めてきた人間にしか体験できない喜びの中の冷ややかさを見るものに感じさせた。ただヨイショするだけのバカなメディアの中で、どれくらいの人間がここに気が付いていたかを考えると非常に心もとない。欧米のメディアと日本のメディアの決定的な違いである。欧米メディアは甘やかさない。
   対照的に、本番直前にも「楽しい楽しい」とはしゃいでいた都会っ子のモーグル・原大智が同じ銅メダルを取って、「実感わかない」とポカンとしていたのが面白かった。本当の試練は顔を世界中に知られたこれからやってくる。無名から突然、金メダリストになったモーグルの里谷多英が、その後スキャンダルを起こしてメダルを汚したように、五輪のメダルは始まりなのである。太陽のような喜ぶ高梨の笑顔が、今後も明るいままでいることを祈りたい。(放送2018年2月12日21時30分~)

(黄蘭)

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