2019年 10月 15日 (火)

<海月姫>(フジテレビ系)
芳根京子すっぴんめがねのオタ女子ぴったり!元気もらえる開き直り「好きなものは好き」

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   主に泣いてます、タラレバ娘と来て、連ドラ原作としてのポテンシャルの高さが知られつつある東村アキコ作品の中でも、ダントツに奇抜でハッピーなのがこのドラマです。

   同じアラサー女子の奮闘記ながら、「若いころはモテてたはずなのに最近モテない私」なんて、タラレバ女子の嘆きが生ぬるく感じる。海月姫の主人公一座は、すっぴんジャージで趣味に生きること四半世紀。ニートのオタクと世間からは馬鹿にされると分かっているから、内に内にとひきこもる。同じ境遇のオタ女子で、それぞれのオタ活に勤しむ日々が何より幸せである。

   そんな彼女たちが、大事な居場所を守るために立ち上がる。しかし、立ち上がろうとしてはぺちゃっと転び、馬鹿にされてはしゅんとしぼみ、それでもけなげに立ち上がる。誇張に誇張を重ねたキャラクターのコメディエンヌっぷりも勿論だけれど、しっかり「好きなものは好き!」と声を上げる姿には、じんわり元気をもらえる。

装うほどに女性に近づく「瀬戸康史」奇跡の女装

   なにより、キャストの振り切り具合が素晴らしい。主役を張る芳根京子の透明感はさすが朝ドラ女優で、すっぴんめがねで黒髪おさげがとにかく似合う。実はこの役、映画版のときは「あまちゃん」直後の、のんが演じた。どれだけ透明感が重要な役どころなのかがお分かりいただけることだろう。

   前髪を目が隠れるまで垂らし、背中を丸め、とにかく早口に喋り倒すシーンの多い松井玲奈と内田理央も、瞳がいっさい見えない髪型というディスアドバンテージの中で善戦が光る。「ちょっとヤバい」くらいのテンションで全身を使って叫ぶ、回る、ひっくり返すの大立ち回り。そして、東村作品との相性という点でいえば、今回も期待以上の憑依っぷりを見せているのが安達祐実だ。

   奇跡のアラサーこと瀬戸康史の女装のクオリティも相まって、珍しく「キャストにめぐまれた」と原作ファンが涙ぐむ仕上がりとなっている。映画版で本気の女装男子に挑んだ菅田将暉も、NHKの連ドラでイマドキ女子を演じた志尊淳も勿論可愛かった。しかし、瀬戸の圧倒的クオリティは、大トリにふさわしい出来。肌といい、ゴツゴツしていない頬といい、ほかの2人が装うほどにドラァグクイーンじみてくるのに対し、瀬戸だけは装うほど女子に近づくと言うミラクルを起こしている。

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