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白昼渋谷の真ん中で集団暴行 中国人が若者に人気のブランドでひと儲け?

   スマホで撮影した画像だ。数人の男が一人を囲んで殴る、蹴る。いや、凄まじい。これ、先週金曜日の9日(2018年3月)の白昼、渋谷の繁華街のまん真ん中だと。殴っていたのは中国人。人気ブランド物でひと儲け、を邪魔されたためらしい。まさに傍若無人とはこのこと。

若者に人気のブランドの売り出しに前日から並ぶのが騒ぎの元

   騒ぎの元は、アメリカで若者に人気のブランド「Supreme渋谷店」の売り出し。Supremeは90年代にニューヨークで生まれたストリートブランドで、ジャスティン・ビーバーなどが愛用したことで人気になった。

   同店では、昨年暮れに開いた新製品の売り出しでも、前夜から列ができる人気だった。騒ぎがあったこの日も、翌土曜日に発売の限定スニーカーなどを求めて、午後4時前には長い列ができていた。

   同店は、未成年者が徹夜で並ぶのを防ぐため、警備員が並んでいる人たちの本人確認をしていた。ところが、先頭付近にいた中国人の一団が、確認書類の使い回しをしているのが発覚。それを注意すると、逆上して警備員に殴りかかったのだという。

   映像をよく見ると、警備員も蹴飛ばすなど反撃しているのだが、何しろ多勢に無勢、傘で殴る、果ては、行列のために持ってきたのか、折りたたみ椅子で殴りかかる。勢いで傘が飛ぶ。とにかく荒っぽい。

   そこへ別の中国人も新たに加わって、「何すんだ、バカヤロー」「お前、態度悪いだろ、おい」「ざまぁ見ろ」と日本語だ。そこへ別の警備員が駆けつけて、収まったが、今度は撮影していたのを「ダメ」というところで終わっていた。途中通りかかった男が、1メートルくらいの距離で、無関心に見ているのも日本的だったが......。

   この騒ぎ、Supreme製品の転売が目的だとわかった。中国人が運営している転売サイトを見ると、Supremeの定価4万8600円のダウンジャケットが、16万円の値段がついたりしていた。

   小倉智昭「警備員に暴行していた連中は逮捕されたの?」

   岸本哲也「逮捕されていません。警察官が来た時はもう、逃げていなかった。被害届も出されていない」

   もともとは、未成年が徹夜で並ばないように、という警察の指導があって、身分証明書をチェックするようになっていた。そこをすり抜けようとした中国人の集団が、トラブルを起こした。正式な証明書を持っていない者もいたらしい。背景には、人気ブランドがある。レア物であればあるほど、転売はいい儲けになるらしい。

   小倉、「そんなに人気なら、もっとたくさん作ればいいのに。それじゃ意味がないんですか」

   夏野剛「希少価値でしょうね。店側も整理券を配るとかすればいいんで、店の対応も問題がある」