2018年 7月 23日 (月)

日本は世界で一番おいしい「覚醒剤マーケット」台湾からの密輸急増

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    覚醒剤の押収量が昨年(2017年)までの2年連続で1000キロを超え、2016年は1500キロと特に多かった。密輸元はこれまで中国や北朝鮮がメインだったが、「(密輸事件の検挙者の)最新の5年間のデータを分析すると、世界57の国や地域に広がり、多国籍化が急激に進んでいます」と田中泉キャスターは伝える。

   厚生労働省麻薬取締部の瀬戸晴海・元部長は「北朝鮮では、推測の域ですが、経済制裁で原料が入手しづらくなっているということがありそうです。また、洋上での船舶監視の徹底もあり、若干、下火になっているのではないでしょうか。中国はいまだ密造大国ですが、覚醒剤が厳罰化、取締りも強化されています。それで若干、抑止されています」

「日本で売りさばけば一生働かなくても食べていける」

   そんななかで、検挙者数がもっとも多いのは台湾出身者だ。「台湾からの密輸で目立つのは、一度に大量の覚醒剤を持ち込もうとする手口です」(田中)

   沖縄の港に停泊したヨットから、1回の押収量としては過去最多の600キロが見つかったのをはじめ、LEDライトの中に154キロ、漁船内で480キロが摘発された。冷凍マグロに末端価格84億円分の覚醒剤が隠されていたこともある。

   なぜ台湾からの密輸が多いのか。理由のひとつには「日本の覚せい剤の(末端)価格は、世界レベルでもっとも高価」(瀬戸氏)なことがあるという。密輸にかかわったことがあるという台湾人は「(日本では)覚醒剤は台湾の5倍の値段で売れる。1回の密輸で5億台湾ドル(約18億円)も儲けたら、一生働かなくても食べていけまる。いくらでもやる人間はいる」と話している。

   さらには、日本の暴力団と台湾の密輸組織との間には強いネットワークがあり、暴力団の資金源が少なくなってきたいま、台湾からの覚醒剤密輸に頼る傾向が強まっているという。

   *NHKクローズアップ現代+(2018年4月3日放送「急増!覚醒剤密輸 国際組織が日本を狙う」)

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