2024年 4月 24日 (水)

急増する「墓じまい」 代行するベンチャー企業、バーチャル墓参り、生前メッセージ動画...アナタはどう逝きますか?

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「ポケモンGO」と同じ技術でスマホに故郷の風景が

   富山県の73歳男性は去年(2017年)、明治から続いた墓をしまった。33体を自宅に近い静岡県の納骨堂におさめ、50万円を支払った。「墓なしになっても、弔う気持ちは大事にしたい」という。寺の一角に近づくと、スマホに故郷・五箇山の風景や墓じまい前の寺が映る。

   「ポケモンGO」と同じ技術だ。あらかじめ設定しておいた場所でスマホをかざせば映るので「墓参りの気分になる」そうだ。ここまでくると、もはや墓そのものがいらなくなる。

   生前のメッセージを動画にしておく人もいる。

   3年前にがんと診断された女性(57)は「お世話になりました。楽しい人生をありがとう」と語りかける映像を動画で残すことにした。「子どもに負担をかけたくないが、子どもが自分をしのぶ場所をなくすのではないか」と思いたったという。バーチャル墓ともいえそうで、武田真一キャスターは「声も聞こえる。一つの方法かな」と感心した。

   家族がいない人には高齢者住宅の合同墓という方法もある。残った人が墓参りをする。共同墓を持つ生協や自治体もある。

   小谷さんは「死者を弔う気の地は変わらない。いろいろなライフスタイルがあるのだから、墓の形はいろいろあっていい」と解説した。

   どれが良いとか良くないとかではなく、個人の選択でやることだ。誰にも例外なく訪れる人生の終幕。そこにも時代の流れが速く押し寄せてきている。

   

   ※NHKクローズアップ現代+(2018年4月9日放送「急増する『墓じまい』 新たな弔いの形とは」)

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