美人でないのに可愛らしい二階堂ふみ、美人なのに魅力ない長谷川京子・・・とかく女優は難儀な商売である
<ドラマスペシャル 探偵物語>(テレビ朝日系)

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   大昔、原作者の赤川次郎がまだ若かった頃、某コンサートホールの入り口に、大型の黒塗りハイヤーで乗り付け、クラシックの演奏会を聴きに来たのを筆者は目撃した。当時、彼は自作の探偵小説が大当たりしていて、「ははあ、ガキに毛が生えた位の歳でも儲かってんだナ」と妙に感心した記憶がある。その赤川の古典的な探偵物だ。

   別れた妻・幸子(長谷川京子)がホテルで殺人事件に巻き込まれ、危うく犯人に仕立てられそうになるのを、貧乏探偵・辻山秀一(斎藤工)と、ボディガードしているセレブ大学生の新井直美(二階堂ふみ)が体を張って真犯人を見つけ出す話だ。豪邸に住む直美は天真爛漫だが、ちょっと我儘で数日後にアメリカに旅立つ。家政婦(夏木マリ)に頼まれて辻山は直美に振り回されながらも、キュートさについふらふらと心が動く。最後は2人で真犯人を追い詰める。

   しがない髭面の探偵を演じる斎藤は、普段のカッコイイ男とは似ても似つかぬダメ男。裏社会にも通じるフィクサー国崎(國村準)の手下どもに殴られたりして散々な目に遭う。全体にコメディタッチで、スリルはないが、女子大生役の二階堂が今時の抜け目のない女子を溌溂と好演。美人ではないのに実に可愛らしい。対照的に元妻役の長谷川は年齢的にも難しい歳で、美人であるのに魅力に乏しい。女優は難儀な商売である。隣の部屋を使った一種の密室トリックは小説で読むと面白いが、映像では説明的で間が抜ける。(放送2018年4月8日21時~)

   (黄蘭)

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