2018年 11月 17日 (土)

部下のセクハラ被害握りつぶしたテレ朝上司の不適切!財務省の嫌がらせが怖かった?

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   週刊誌の持っているパワーを見せつけた1週間だった。週刊新潮がスクープした福田淳一財務事務次官(58)のセクハラ発言報道を、本人は当初、すべてを真っ向から否定していた。すると、週刊新潮は待ってましたとばかりに、福田と女性記者とのやりとりの音源を、女性記者の発言部分だけを消して公表したのだ。

   これで彼の進退は窮まったと誰もが思ったのだが、財務省は16日(2018年4月)、福田から聞き取りをしたとして、「女性が接客をする店では、女性と言葉遊びを楽しむようなことはあるが、女性記者とそんなやりとりをしたことはない」と、あたかも情報源がでっち上げたのではないかといいたげな「聴取結果」を発表し、福田本人は新潮社に対して訴訟を準備していると、逆に恫喝してきたのである。

   さらに、財務省は同省の記者クラブに加盟している各社に対して、「セクハラ被害に遭った記者は名乗り出てほしい」と呼びかけた。今週の週刊新潮で政治部デスクがいっているように、<「財務省は、手をあげることなんてないだろうと高を括っているのです」>

   麻生財務相も、発言が事実ならアウトだがといいながら、優秀な福田次官を更迭する考えはないといい切った。だが、同じ16日付の産経新聞朝刊は「福田財務次官 更迭へ」と1面で報じていたのだ。

   週刊文春がこの間の事情をこう解説している。当初、福田次官を買っていた安倍首相も、週刊新潮の記事を読んで、「"安倍晋三は面白いけど、税はどうしようもない。キスしたい"って、支離滅裂だ。ほんとにくだらない会話をして、許せないね。もう麻生さんに任せるよ」と突き放したという。

   安倍は更迭する考えだったから、産経がスクープできたのだが、麻生と財務省は、森友学園の文書改竄問題についての調査が出れば、誰かに責任を取らせる必要がある、それには任期が迫っている福田を辞めさせるのが得策だといい募り、官邸も渋々承知したというのである。

   週刊文春をさすがだと思うのは、この取材時点で、週刊新潮の情報源は財務省担当記者だとして、<「福田氏がお気に入りだったのが、フジテレビとテレビ朝日の女性記者。(中略)ただ、音源の出元については『酔っぱらって覚えていないんだよ』とボヤきつつ、『フジは違う』と言ってました」>とし、<最終的に福田氏は、上司の麻生氏や官邸の杉田氏に、テレ朝の女性記者の名前を挙げた>(週刊文春)と、特定しているのだ。

   そして4月18日、突如、福田次官は「辞任する」といい出すのである。

   財務次官が引責辞任するのは1998年の旧大蔵省時代の「ノーパンしゃぶしゃぶ接待汚職事件」以来、20年ぶりだという。

女性記者はやむにやまれず週刊新潮に録音提供

   さらに事態は動いた。19日未明にテレビ朝日が緊急会見を開き、週刊新潮へ音源を持ち込んだのは自社の女性記者であると発表したのである。この女性記者は以前、福田次官からセクハラ被害を受けていると上司に相談していたが、本人が特定されることで2次被害のおそれがあることなどを理由に、「報道は難しい」といわれていたそうだ。

   そのため、女性記者は「セクハラ被害が黙認され続けてしまうのではないか」という思いから週刊新潮編集部に連絡して取材を受け、録音した一部も提供したそうだ。テレビ朝日の報道局長は、取材活動で得た情報を第三者に渡したことについて、「報道機関として不適切な行為であり、当社として遺憾に思っている」といったが、これは建前であろう。

   週刊新潮が今週号の「『なぜ自社で報道できないのか』の疑問に答える」の中で、<「セクハラに反発したりすれば、その女性記者が所属する社は財務省から嫌がらせをされて"特オチ"が待っている。そうなると同僚にも迷惑がかかります」(財務省を担当するデスク)>と書いているように、特オチすれば地方の支局へ飛ばされることもあるからだ。自社の社員が取材先からセクハラを受けているのに、何もできなかった彼女の上司たちこそ、報道機関にいる人間として「不適切」だといわざるを得ない。

   週刊文春のように、多くのメディアはこの女性記者がテレビ朝日の人間だとわかっていたに違いない。福田が週刊新潮の報道を全否定していた時点で、テレビ朝日側がこのことを公表していれば、福田は2度と世間に顔向けができないほどの大恥をかいて、辞任に追い込まれたはずである。

   ところで、なぜ彼女は週刊文春ではなく週刊新潮へこのネタを持ち込んだのだろう。週刊新潮に知り合いがいたとすればわかるが、そうでないとすれば、女性読者が半数を占めるという週刊文春のほうが、セクハラには敏感だと思うのだが。

   私なりに考えてみると、週刊新潮を選んだ理由は3つあると思う。テレビ朝日は朝日新聞系列であるから、長年、朝日批判を売り物にしている週刊文春は嫌だったのではないか。週刊新潮はしばらく前に、元TBSワシントン支局長にレイプされたと顔と実名を出して訴えている伊藤詩織のことを大きく取り上げている。いま一つは、この頃は安倍首相批判もやっている週刊文春だが、先の元TBSワシントン支局長を最初に起用したのも週刊文春だし、編集長も常々、安倍首相とは親しいと公言しているから、情報が流れることを危惧したのではないか。

   福田次官更迭で麻生財務相の辞任も避けられないだろう。20年前の、ノーパンしゃぶしゃぶ事件では、大蔵省が解体された。今回、財務省はどうなるのだろうか。

ゴルフやっただけで手ぶらで帰ってきた安倍訪米―トランプはけんもほろろ

   安倍首相が妻の昭恵と柳瀬唯夫元首相秘書官を連れての「疑惑からのアメリカ逃避行」は大失敗に終わったようだ。朝日新聞DIGITAL(4月19日09時33分)はこう報じている。

   <初日の17日の会談は北朝鮮の核・ミサイル問題に時間を費やしたが、2日目は通商問題に的を絞って意見交換した。トランプ氏は、18日の首脳会談前のワーキングランチ冒頭から「米国は非常に多額の対日貿易赤字を抱えている。それを取り除き、できれば近い将来、均等にしたい」と首相にクギを刺した。安倍首相が「自由で公正な」貿易と語ったのに対し、トランプ氏は「互恵」という観点も大事だと強調し、米国にとっても利益のある貿易でなければならないと強調してみせた>

   TPPへの復帰も拒否され、鉄鋼・アルミ製品への関税適用も外されることはなかった。結局、トランプとゴルフをやっただけに終わったのでは、下がり続けている支持率を止めることはできない。

地位も名誉も手に入れた米山知事がハマった「出会い系買春」・・・スーパーエリートは寂しかった

   湘南高校から東大法学部、大蔵省に入ったのは福田淳一だが、そんな経歴がかすんで見えるほど、この男の経歴はすごかった。灘高から東大医学部に進み、医師免許を取得しながら司法試験に合格。卒業後はハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院で研究員を務めていた。

   こんなピカピカの経歴の男は、その後、医師の派遣業を行う会社を立ち上げた。この男がこれまでの人生で味わった挫折は、国政選挙に4回も出て落選したことと、50の歳になるまで独身だったことだろうか。

   だが、この米山隆に転機が訪れる。2016年9月、現職の新潟県知事だった泉田裕彦が、突然、知事選出馬を辞退したのだ。泉田は地元の柏崎刈羽原発の再稼働に「NOT GO」の立場だったが、米山はもともと原発推進派だった。選挙時にその矛盾を突かれると、「全く事故収束の目途がつかない現状を見て、私は意見を変えました」と主張し、知事選に勝利してしまうのである。

   知事になってからの米山の評判は、そう悪いものではなかったようだ。だが、彼は「ハッピーメール」という出会い系サイトで複数の女性、その多くは女子大生たちと連絡を取り合い、「買春」していたことが、週刊文春の取材で明らかになったのだ。米山知事が出会い系サイトで知り合った都内の名門大学に通うA子(22)がこう話している。

   <「もちろん、最初からお互い援助交際が目的。その日、新宿の『紀伊國屋書店』で待ち合わせ、ラブホテルに行きました。

   エッチはコンドーム付きで三万円だった。彼はお金を持っていそうな雰囲気だったし、『こういうこと(援助交際)に慣れているんだろうな』と感じました」

   >

   米山がA子と初めて関係を持ったのは16年4月。それ以後、米山から求愛メールが届くようになり、月に1回ぐらいの間隔で関係を持ったという。彼女には、「今度知事選に出る」という話までしていたそうだ。

   ただ、その中の一人のB子との間に深刻なトラブルを抱えていた。B子と知り合ったのは15年9月。知事に当選した時には、彼女からの祝福メールをもらっている。B子には交際している男がいて、彼女と米山との関係を知ってしまうのだ。ネットで調べ、新潟県知事だということを知る。

   彼は米山に対して、援助交際をとがめるメールを送信すると、援助交際の事実を認めて、次のように送信してきたという。<「若い方には分からないでしょうが、僕のようなおじさんに付き合ってくれる人は、中々いません。それは、ずいぶんつらい事です。だからといって、自分のしたことですから、ご批判は受けます」>

   その後、彼のメールアドレスに米山の代理人を名乗る弁護士からメールが届き、直接本人とやり取りすることは不可能になった。彼は金が目的ではなく、自分のしたことを胸に当てて考え、進退を自ら判断してほしい、金のない若い子の弱みに付け込み、快楽を得ていたという買春の常習者であった責任をどう果たすのかを問いたかったというのだ。

   米山は週刊文春の取材に、「ハッピーメール」というサイトは知っている。A子もB子も交際していたことは認めている。特にB子は好きだったといい、<「当選後、B子さんから『おめでとう』と連絡が来たときは、もう恋人気分さ。彼女は(生活が)大変だろうから、そういうこと(金銭的援助)もするし、僕は彼女のことを好きだったし、彼女からしたら気前の良いおじさんと思っていたのかもしれないけど、彼女から好意も感じていたよ。彼女を傷つけたことはないしね」>

   要は、「私は独身だし、出会い系だが恋愛関係だった」といいたいのだろう。これだけの頭脳を持ちながら、なぜこんなことで躓いてしまったのだろう。週刊文春によれば、彼には妻も恋人はおろか、盟友と呼べる側近もいないという。知事になったことで、人生の大目的を果たした気持ちになった時、ふと寂しさが忍び込み、それを埋めるために手っ取り早い女を求めてしまったのだろうか。

   人生の大目的だった官僚のトップになり、そこから次の目的を見失い、近寄ってくるメディアの女性記者を相手にセクハラを繰り返していた福田淳一にも通じる、エリートゆえのひ弱さが垣間見える気がする。

   メディアの取材に、米山隆の母親がいった言葉を、この2人に捧げよう。「バカっていってやりました」

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