2018年 11月 16日 (金)

<崖っぷちホテル>(日本テレビ系)
破産寸前の老舗ホテル立て直せ!総支配人は素人、ダメ従業員たち・・・舞台のようなコメディー楽しい

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   正しい箱モノコメディーである。明るく浮世離れした雰囲気とキャストがマッチしているので、観ていて楽しい。ドラマというより、映画や舞台の配役と展開のようだ。

   かつては格式とサービスの高さで評判だったヨーロピアンホテルで、先代が死去し、跡継ぎの長男は多額の借金をこしらえてトンズラしてしまった。残されたのは、経験もリーダーシップもない妹(戸田恵梨香)だけ。妹は総支配人の座になんとか収まったものの、スタッフに振り回されてばかりいる。強面フロント、ビビりドアマン、酒浸りバーテンダー、備品持ち出し清掃員、ホテル乗っ取りを考える副支配人などで、当然、サービスは低下の一途である。

カネがなさそうで、注文がうるさいナゾの宿泊客

   その日も、5年に1度このホテルに泊まることを楽しみにしている老婦人を、気遣いのない接客で失望させてばかりだが、ホテル側はそのことに気付かない。さらに、お金のなさそうな若者・宇海(岩田剛典)の飛び込み宿泊が重なり、スタッフたちは大わらわとなった。うるさくルームサービスを次々と注文し、スタッフ呼びつける。

   第1話だけで、笑い、涙、成長、ラブロマンス、過去との邂逅、リスタートと、これだけの拡がりが感じられるところは期待大。宇海は実は大手外資系一流ホテルの副支配人で、うるさい注文も、ホテルのサービスや食事をチェックするためだったのだ。

   その彼がスタッフに加わり、だめだめ従業員の意識改革に乗り出すが、ドラマとしては、どれだけ説得力と応援したくなる気持ちを引き出せるかが肝だろう。

脇役のように見せて、岩田剛典が主役だった

   ポテンシャルは高いけれど、意識が残念だった従業員に焦点を当てた掴みの数回の後は、総支配人の過去エピソード(兄登場?)、買収騒動、宇海の裏切り、宇海の過去、誤解が解けての大団円と、怒涛の展開が待っているはず。そのパートに持ち込めば、ラブロマンス要素もふんだんに盛り込めるし、各回の引きもしっかり機能する。そのためには、コメディ色や明るい雰囲気は失わないまま、「人が動かされ、変わる」ところでジーンとさせる次回以降が大事だ。

   公式サイトを見てびっくりしたのは、主役は戸田恵梨香ではなく岩田剛典だということ。語り部にして、ホテルの正統な跡継ぎの戸田が中心になり、岩田はスーパ-脇役のように見せて、そう来たか、である。予想を大きく裏切り、脚本、岩田の演技に期待です。(日曜よる11時30分)

   (ばんぶぅ)

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