2024年 4月 24日 (水)

レジが無人のコンビニ、現金を置いていない銀行...キャッシュレス化でアナタの暮らしはどう変わる?

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   深夜のコンビニ。レジは無人だ。現金は受けつけない。客はスマホに商品情報を読み取らせ、支払いをする――このキャッシュレスコンビニは日本の話だ。人手不足からすでに試験的に導入されている。「すごく簡単」「小銭を出し入れしなくていい」と、慣れた客が使いこなすのに問題はないそうだ。

   世界中でキャッシュレス化が進む。中国では爆発的な勢いだ。スウェーデンでは現金を扱わない銀行も出てきた。日本でも賽銭(さいせん)を電子マネーで払う神社がある。さらにカード払いさえやめて、スマホですます時代が来つつある。

   「暮らしはどうなるのか」と武田真一キャスターが問いかける。これ、いいことばかりなのだろうか。そこも考えておかないといけない。

家計簿をつける時もランチの割り勘にも便利だが...

   都内に住む2児の母、神戸美徳さんは今年(2018年)から子連れでの買い物をスマホ決済に替えた。レジの端末でQRコードとバーコードを読み取らせるだけで、小さい子供の動きに注意しながら現金の出し入れをしないですむ。「片手だけで一瞬で終えられる。最近は現金をほとんど使いません」という。

   もう一つの理由は、家計簿。以前はレシートから金額などを手書きしていた。今は自動的に作成できる。ママ友とのランチも、割り勘で払う際に小銭を気にしないでいい。

   楽天、LINE、NTTドコモも、このキャッシュレスビジネスに参入を決めた。店から3%の手数料が入るから多額の利益が見込める。

   LINEの担当責任者、長福久弘さん、今年3回、中国に出張した。「中国のキャッシュレス決済はもう若い人だけではなく、最近は高齢者が目立つ」と話す。

   孫に小遣いを与えるのもスマホで。小売店もスマホ払いに割引クーポンを出すサービスをつけて、顧客情報を得ようとする。「好みに応じた商品を提供すれば需要につながる。こうしたものを展開したい」と、長福さんは中国から専用端末を取り入れるための交渉を進めている。日本でも電子マネーが普及してきたが、中国で爆発的に広がったQRコードからの決済をにらむ。国内にある取扱店2万を100万店に増やす構想だ。

   京都大学の岩下直行教授(金融政策)は「これを進めることで、現金払いが広く普及している日本のような国ほどさまざまなメリットがある」と考えている。中国のキャッシュレス普及率は全決済の60%、イギリスは54・9%、日本は20%だ。

   日本の3大メガバンク(三菱UFJ、みずほ、三井住友の各フィナンシャル・グループ)はQRコード決済で連携を確認した。「銀行全体で1兆円ぐらいのコスト削減が可能」と、みずほ銀行幹部。窓口の人件費だけでなく、警備や管理にもコストがかからない。現金がないから店に強盗が入っても大丈夫だ。岩下教授は「国全体で10兆円のコストカットもおかしくない」と見る。

   スウェーデンでは、銀行に「現金ありません」の表示が目立つ。3分の2の支店で現金を扱わないことにした銀行もある。最近ではスマホさえ使わず、金属チップを埋め込んだ手をかざすだけで決済する最先端技術を、すでに3000人が使っている。

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