2024年 4月 24日 (水)

「妻のDV」は女心わからない夫のせい? 「暴力妻」擁護に男女視聴者から違和感の声

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   きょう21日(2018年5月)の特集は「私はDV妻?」だった。今年(2018年)1月にDVの男性加害者を特集した際、「DVは女性が加害者になる場合がある」と指摘されたのを受けてのテーマだ。

   内閣府の調査では、男性の5人に1人が配偶者から暴力を受けたことがあると回答(女性は3人に1人)。今回取り上げた夫婦は、「夫の態度が気に入らない」のが理由で暴言を吐き、時にはすねを蹴ったり、リモコンで叩いたりする。「夫の婚約中の浮気」発覚以来、GPSで居場所を監視しPCや携帯を細かくチェック、少しでも機嫌を損ねると、詰問したり刃物まで突きつける。「夫からモラハラを受け」、対抗するために「バカ」「死ね」と言ったり、ゴルフクラブで戸に穴を開けたりするなどの暴力を行使するようになった―という3組だった。

妻の気持ちに寄り添わない夫側に問題が?

   ゲストの西川史子さん(医師)が「男性のせいだと思いますよ。気遣いや思いやりが足りない」「(浮気した夫に)女心わかってないと思います。奥さんは好きなんですよ。甘えても乗ってくれないし怒っても返してくれなかったらすごいストレスが溜まる」などとコメントしたのをはじめ、「妻からのDVを受けている夫にも改善点が多々ある」というような論調で番組が進んだ。

   立命館大学の中村正教授(対人援助学)「夫が積極的に話し合いをしようとしない。(DVには)妻からの気持ちに応えてほしいというメッセージが出てると思いますが、それに十分応えられない、言葉が追いつかない、気持ちに寄り添わないところが問題だと思います」

   この流れを受け、視聴者からは「妻がリモコンで殴るなどの暴力を行っている事実があるにもかかわらず、男性側に主に原因があるという雰囲気に疑問を感じます」(20代男性)、「『傷ついてるのはワタシ、原因は夫。もっとワタシを大切にして』という主張だけで、夫の気持ちや、夫の仕事の疲れに対する思いやりが全く無いように思います」など、違和感を訴える声が寄せられた。

   遠藤亮アナウンサー「取材した私たちも暴力で物事を解決するのを正当化するつもりは全くありません。(DVは)どこに原因があるのか探ることで関係を抜け出す手がかりがあるんじゃないかということで、このような番組にしました」

   DVは当事者だけで解決するのは難しい。「これってDV?」と悩んだら、まずは「DV相談ナビ」(0570-0-55210)に電話を。

   ピコ花子

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