2024年 4月 25日 (木)

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「加計学園がウソついた」とトボける安倍首相!血税192億円が投入されているのだぞ

   日本中が「嘘つきは安倍晋三の始まり」(週刊文春)状態になってきている。厚顔無恥という言葉があるが、安倍首相の言動に何やら異常なものを感じるのは、私だけだろうか。

   森友学園問題では、5月23日に財務省が公表した文書から、昭恵夫人の関与が一層明らかになった。加計学園問題では愛媛県の中村時広知事が公表した文書に、15年2月25日に加計孝太郎理事長が安倍と面会して、獣医学部新設の話をし、安倍が「そういう考えはいいね」といったと記されている。

   これも、安倍は会っていないといい張るだけで、何ら根拠を示さない。しかも、今度は加計学園側が、加計理事長は安倍首相と会っていなかったのに嘘をついたといい出したのだ。人をバカにするにもほどがある。名前を騙られた安倍は、怒るどころか、自分のことではないかのようにすっとぼけるだけ。

   週刊文春が書いているように、加計学園には愛媛県と今治市から約93億円の補助金が出て、さらに国からは多額の私学助成金が投入されるのである。どう考えても、森友学園より悪質で、詐欺罪に当たると思うのだが、野党の追及も、解散を恐れてのことか、及び腰で安倍を追い込めない。安倍が重要法案と位置づけた働き方改革法案も、虚偽のデータをもとに答弁していたことがハッキリしているのに、強行採決してしまった。

   安倍や、追及されてもニタニタ気味の悪い表情で答える麻生など、国民をバカにした「嘘つき」野郎が跋扈しているのに、国民の怒りは広がらず、安倍内閣の支持率も40%近くあるという。人間が嘘をつくというのは、何かを隠す必要があるからである。

   なぜみんな嘘をついて平気な顔をしているのか。自分の非を絶対に認めず、自己正当化のために嘘をついて周囲を傷つけるのはなぜか。名著「平気でうそをつく人たち」(草思社文庫)を書いたスコット・ペックは、そういう人間は「いつも楽な方法を求めています。正しい道ではなく、安易な道を求めています。苦しまなくてすむ道です。それどころか、安易な道を見つけ出すためならどんなことでもします。自分の魂を売るようなことまで」と書いている。

   大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞した森功の「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)の最後に、森はこう書いている。経済特別地域に名を借りた国家戦略特区は、安倍にとって便利な政治システムであり、そこの40年来の親友を誘い込んだというのが、加計学園問題の構図で、<「今治市の獣医学部キャンパスには、百九十二億円という巨大な資金が投じられ、その半分が血税で賄われている。加計学園問題の本質は、忖度政治ではない。教育の自由化や特区という新たな行政システムを利用した権力の私物化、安倍をとりまく人間たちの政治とカネにまつわる疑惑である>

   日大も加計学園も構図はよく似ている。一部の人間たちが日大を私物化している。安倍と安倍の側近たちによる私利私欲のために日本が壊されていく。どちらも早く止めなくてはいけない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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