2019年 2月 21日 (木)

<のみとり侍>
男娼に堕ちた生真面目侍!「下手くそ!」女客に罵倒された阿部寛 懸命の床修行

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(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会

   阿部寛と寺島しのぶの濡れ場に興味を持てるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかの分岐点だ。

   真面目で頑固な長岡藩の勘定方の寛之進(阿部寛)は、何気ない一言が藩主の逆鱗に触れてしまい、屋敷から追放されてしまう。藩主の「猫の蚤とりでもして無様に暮らせ!」という捨て台詞を真に受けた寛之進は、その足で猫の蚤とり屋に直行。蚤とりの裏稼業が男娼とも知らず、稼業に精を出す。

   とはいえ、商人や女子供にかしずかれて過ごしてきた寛之進は、客へのつくしかたがわからない。初めての客は高位な人のお妾だけれど、ずいぶんと旦那に会っていないと嘆くおみね(寺島しのぶ)だった。積極的なおみねに、寛之進は言葉を失い、フリーズ状態。きわめつけはしのぶのこの罵倒だった。「この下手くそ!」

   ショックを受けた寛之進は発奮し、色男の清兵衛(豊川悦司)のテクニックを盗み、おみねに見直される。貧しいながらも労働と日銭の喜びを感じつつあった寛之進だが、摘発にあってしまう。あわや公開処刑という時に駆けつけたのは・・・。

トヨエツに迫る前田敦子の若奥さま なかなかのハマリ役

   どたばたお江戸コメディーに集約される話に目新しさはないけれど、テンポが良いので退屈はしない。見所はトヨエツと阿部寛の濡れ場になるわけだけれど、果たしてどれだけの「需要」があるか。そりゃ、2人とも年を考えたら化け物級の若さだし、円熟の色気といえばその通りではあるのだけれど、なんだろうか、「この役を演じてくれて掘り出し物」という気分まではどうしても待っていけない。

   時代劇だと可愛らしさ2割増なうえ、奔放な女役が軒並み当たっている前田敦子が準ヒロインだと思っていたら、話の本筋とはまったく関係がなくて、涙を飲んだ。それでも、強気の大店の若奥様という役へのハマり具合は、予想通りでした。はしゃぎながらトヨエツに迫る姿も、超絶理詰めに浮気を疑う姿もたまらなかった。欲を言えばもうちょっと、出番が欲しかった。

   コメディーとしてはしっかり安心の出来で、かつ、とにかく明るい濡れ場が続くので、からっと何も考えずに見るには良いのかも。

 

ばんふぅ

オススメ度☆☆☆

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