2018年 10月 24日 (水)

「週刊現代記者」惜しくも逃したドン・ファン野崎スクープ!「明日会いに行く」と電話した夜に怪死

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   紀州のドン・ファンこと野崎幸助氏の死因は、覚醒剤摂取によるショック死らしい。警察が55歳年下の新妻や、月に10日ばかり通ってくる60代のお手伝いさんたちにも事情を聴き、妻の東京の住まいにもガサをかけた。

   死亡時は、お手伝いが気をきかせて野崎の家を留守にし、新妻と野崎の2人しかいなかったといわれる。夕食後、相撲中継を見た野崎氏が2階に上がり、8時ごろに物音がしたのを妻が聞いたという。その後、お手伝いが戻り、10時ごろ妻が2階に上がると、野崎氏が全裸に近い姿でこと切れていた。

   この状況では、一説には50億円ともいわれる遺産の多くをもらうことになる妻が疑われるのは致し方なかろう。週刊文春で北海道に住む彼女の母親は、娘が結婚していたことは知らされていなかったと語り、こういっている。「でも、どう見たって娘が怪しいですよね」

   この事件、週刊新潮が先週スクープして大騒ぎになったが、発売日が違っていれば、週刊現代のスクープになっていたに違いない。ドン・ファン氏ときわめて親しい記者が週刊現代にいて、死ぬ少し前に彼と電話で話し、葬儀までを取り仕切っていたのである。

   野崎氏は亡くなる数日前に記者に電話してきて、「相談があるから、すぐに(和歌山県)田辺の自宅に来てほしい」

   記者が何の話ですか、離婚のことですかと聞くと、「いやいや・・・会った時話しますから」

   そして亡くなる6時間前にも、「(思いつめた様子で)どうしても会って話したいことがある」

   記者は、それでは明日そちらに行きますと電話を切った。それが最後の電話になった。その夜、深夜2時ごろ目が覚めると、野崎氏の会社である酒類販売会社の番頭やお手伝いさんからの着信履歴がいくつも残っていた。

妻が真っ先に口にしたのは遺産「当面2億円のキャッシュだけでいいです」

   死んだと聞いて朝一番の飛行機で田辺市に飛ぶ。記者は妻とも親しかったので、葬儀や通夜の手配を任された。妻に「これからどうするのか」と聞いた。すると、「遺産は、当面2億円のキャッシュだけでいいです。それをもらったら、私はすぐに東京に帰りますから」

   まだ葬式も終わっていないのに、遺産の話を口にした。

   その後、5月25日の深夜、約20名の警察官がやって来て、家宅捜索が始まった。そこで、遺体から多量の「覚醒剤成分」が検出されたことを知る。記者は警察が引き上げた後、妻に聞いた。

   「キミが何かやったということはないの?」

   「何もないですよ」

   「覚醒剤のことは?」

   「何も知らない」

   「警察に疑われているのはわかってるよね」

   「うん。でもやってないし・・・」

   彼女のことは北海道札幌市の出身で、美容専門学校を卒業したというが、野崎も彼女の素性については詳しく知らなかったそうだ。彼女も何も話さなかったという。記者は、結婚すると聞いた時、彼女の身元を調べたほうがいいですよといったが、野崎は大丈夫だと気にしなかったという。

   自分の孫のような妻を可愛がっていたそうだが、こんな会話を聞いたそうである。「離婚はいつも考えていますよ。前の奥さんは2億円の慰謝料をもらったんでしょ。じゃあ私も最低同額はもらわないとね」

   すると野崎は、「離婚訴訟の裁判ではせいぜい350万円ほどですよ」と答えていたそうだが、この頃から微妙な変化があった可能性はあると、記者は書いている。

   何しろ、話といえばカネのことばかりだったようだ。週刊文春は、お手伝いさん(週刊文春は家政婦)に野崎氏は、死んだら4000万円譲るといっていたという。また、彼女が六本木にダイニングバーをやっていた頃、婚姻関係にあった夫が覚醒剤で2、3回逮捕され、離婚したと報じている。彼女は嘘発見器にかけられた。

   いち早く事件を報じた週刊新潮は、今週は野崎氏の妻の実名と顔写真、お手伝いの顔写真をグラビアページに掲載している。結婚する前の妻は派手好きで、少なくとも2本のAVに出演していた。野崎の会社の従業員たちはそのAVデータを携帯に入れたまま、警察に押収されていたと報じている。

   和歌山県警は捜査対象を妻とお手伝いに絞っているようだが、殺せば自分たちが疑われることは間違いないのに、やるだろうか。いいミステリーならば、思いもかけない犯人が出てくることになるのだが、はたしていかに。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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