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日大・内田監督の裏金手口―運動部の物品、合宿所建設で仕入れ水増し
今週の週刊文春の巻頭は「私は内田監督に裏金1500万円を渡した」という日大アメフト部OBの告発である。このA氏は内田が監督に就任して間もなくの2003年、生活に苦しいアメフト部の学生の面倒を見なければという理由で、裏金の捻出に協力してほしいといわれたそうだ。
実際その頃は、内田が選手の授業料を立て替えて苦労していたので、彼は「男気」を感じて協力したという。Aは当時、並行輸入などの形でスポーツ関連用品を仕入れる会社をやっていた。
手口はこうだ。日大運動部の物品納入や合宿所の建設などの窓口になっていたB社を元請けにし、Aが仕入れ業者を選定して、日大に90万円で納入する場合、Aの会社が50万円で仕入れ、B社には80万円で卸して請求書を回す。Aが得る利益の30万円のうちの20万円を裏金にして内田に渡す。実際に、Aが示した通帳のコピーがタイトル下に載っている。平成16年に60万円、平成17年に53万円を内田に送金したとある。
その後、さらなる裏金の要求が内田からあり、そうしたカネを使って田中理事長の覚えがめでたくなり、出世の階を上っていった。そのうち、靴やスーツなどが高級ブランドに替わっていって、Aは自分が渡した裏金は何のためだったのかという思いが湧いてきたというのである。
実は、昨年10月(2017年)に、日大職員がアメフト部の内田監督が裏金工作をしており詐欺罪にあたると、警視庁に刑事告発をしていたのだ。内田に都合よく利用されたと気付いたAも、裏金を銀行に振り込んだ記録などを含めて、警察当局に話し、現物も渡したというのである。
もちろん傷害事件の捜査も進んでおり、内田は違法タックルなどの指示はしていない、今回の件ははめられた、恨みを持つ者が仕組んだと開き直っているそうだが。
諸悪の根源というべき田中知事長は、第三者委員会の調査結果が出ても、会見を行う気はさらさらなく、早稲田大学が起こしたスーフリ事件などを引き合いに出し、「あれだけの重大事件でも理事長は出てこなかった」(日大関係者)と、今回の事件をとるに足らない事件であるかのような態度だそうだ。
このほかにも、ノンフィクション・ライターの森功が日大の常務理事が「裏金3800万円で訴えられている」とレポートしている。