2018年 8月 21日 (火)

金正恩の圧勝だった「米朝劇場」第一幕!老練トランプ翻弄した34歳若造

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   金正恩は稀代のペテン師である。34歳の若造が、老練なトランプを「歴史の舞台」へ引きずり出し、金体制の保証と在韓米軍の削減を世界に向かって宣言させたのである。

   秋にある中間選挙に怯え、米朝和解ができればノーベル賞受賞もあるとおだてられ、「記念メダルまで作っていた」(FLASHで池上彰が話している)トランプにとって、首脳会談をやらないという選択肢はもともとなかったのだ。

   トランプだからこの会談が実現できたことは間違いない。自分に有利になる「ディール(取引)」には前のめりになるが、その結果がどうなるかを深く考えはしない。この男のいいところと限界がよく表れた政治ショーだった。

   ニューズウイーク日本版によると、米朝の核を巡る交渉は「相互不信と裏切りの歴史でもあった」。アメリカの情報当局が北朝鮮の核開発の動きを把握したのは1984年4月だ。当初はエネルギー不足を補うためだったのかもしれない。それが証拠に、ソ連の勧めで核不拡散条約(NPT)に加入している。だが、冷戦終結と韓国の経済発展に孤立を深めた北朝鮮は、核を使ってアメリカと関係改善を図ろうと、92年1月に米朝高官協議をして、核施設の査察を受け入れた。それも、未申告施設の査察をIAEAが求めると、激しく反発してNPTからも脱退してしまう。

   ビル・クリントン時代、北朝鮮の核施設を攻撃する計画があったが、カーター元大統領が金日成と会談して、黒鉛減速炉の稼働を中止する代わりに、軽水炉建設と重油を提供することで危機を回避した。

   その後、ブッシュは北朝鮮をイラク、イランと共に「悪の枢軸」と呼び、米朝の関係は再び悪化する。オバマは「北とは対話しない」という方針を取った。しかし、これが北朝鮮の思うつぼであった。核・ミサイル開発を加速し、金正恩のいう通りなら、アメリカ本土に届くICBMと核弾頭の小型化に成功したのである。

   金正恩は核の力を最大限に利用して、経済制裁を終わらせ、金体制を維持しながら改革開放経済を実現できないか考え抜いたのであろう。それが平昌pりんピックへの参加から始まったスマイル外交である。

   金にとって非核化を段階的に進めていくことは何の問題もない。絶対譲れないのは、トランプや次の大統領が裏切り、体制を崩壊させようとした時、再び核を持てるかどうかなのだ。北朝鮮分析サイト「38ノース」によれば、核の研究開発や製造、実験に携わる人間は9000人から1万5000人に及び、核兵器は20~60個あるという。核をつくる技術はある。今ある核兵器は隠すか国外に運び出せばいい。

   共同宣言で金は「朝鮮半島の完全な非核化」といっている。オレも核を捨てるから、トランプよ、お前も捨てろということである。米朝首脳会談の第一幕は金の圧勝で終わった。

新幹線凶行・小島一朗「発達障害」早期発見・治療していれば・・・事件は起こらなかったかも

   6月9日(2018年)、東海道新幹線「のぞみ265号」車内で無差別乗客殺傷事件が起きた。女性2人にいきなり襲いかかり、凶行を阻止しようとした会社員・梅田耕太郎さん(38)がナイフで十数か所刺されて死亡した。逮捕されたのは小島一朗容疑者(22)で、犯行後、「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と話しているという。

   週刊文春によると、小島は両親、とくに父親と折り合いが悪く、公立中学に進学するが、やがて不登校になってしまったそうだ。中二の時、新学期なので新しい水筒が欲しいといわれ、姉には新しい水筒、彼には貰い物の水筒を渡したら、夜中に、両親の部屋に押し入って来て、包丁や金槌を投げつけてきたことがあったと、父親が話している。

   これが決定的になり、母親が「父親との相性が悪くて困っている」と、自分が勤めている自立支援NPOに相談し、そこで預かってもらう。中学、定時制高校、職業訓練所に通い、在学中に取得した電気修理技師の資格を活かして、埼玉県の機械修理工場に就職し、独り暮らしを始めた。

   NPOの三輪憲功氏は、手のかからない子で、成績はオール5で4年かかるところを3年で卒業し、他人とトラブルを起こしたこともないと話す。機械修理会社の社員も、理解力が高く、人間関係も特に問題はなかったといっている。しかし、翌年、小島は退社してしまう。

   再び実家で引き籠り状態になり、家出を繰り返すようになる。その後、社会復帰を目指して昨年11月から障害者支援施設で働き始めるが、1ヵ月もしないうちに「ホームレスになりたい」という理由で来なくなってしまう。昨年末(2017年)から「自殺をする」といって家を出て、野宿をしながら長野県内を転々としていたそうだ。そして6月9日に凶行に及ぶのである。

   メディアの取材に、父親は息子のことを「一朗君」といって波紋を呼んだ。週刊文春にも「じゃあどういう言葉が正しいんですか。(記者から)『お父さん』と言われると、最初に出ちゃうのが『生物学上の生みの親』なんですよ」と答えている。

   虐待やネグレクトがあったのかという質問には、「虐待はありえない。この(夫婦の寝室で暴れた)とき、うちの子がお巡りさんに『虐待を受けている』と言ったんですよ。でも、アザとかケガはないから(警察も信じなかった)。その日が、僕が決断した日ですよ。(息子への)教育を放棄した。彼のやりたいことをやらせましょう。外の空気を吸って自立を証明しろ、と」

   以来、法事などを含めて4回しか会っていないという。「親子関係はない」「父親のことは嫌いだったと思いますよ」「取材を受けることが僕の贖罪です」と、時折笑顔を見せながら父親は話したそうである。

   特異な親子関係といってもいいのかもしれないが、実は、息子は5歳の頃に児童保育所から発達障害ではないかと指摘されていたのだ。アスペルガー症候群は発達障害のひとつで、神戸連続殺傷事件を起こした少年Aなど、凶悪犯罪を起こす少年たちに多いなどと巷間いわれている。

   私の友人で、この問題に詳しい草薙厚子氏は『となりの少年少女A』(河出書房新社)で、少年犯罪の多くは発達障害の人が犯罪を起こしたわけではなく、かえって被害者になる可能性のほうが高いと書いている。

   発達障害というのは「早期発見」と「早期治療」が重要で、家族だけで解決が難しい場合は、専門機関に相談しケアが必要となる。しかし、児童精神科医の数は全国でも60名程度で、主要大学にすらこうした分野を担う講座が常設されていないという。小島容疑者の父親も、病名を聞いたのは息子が高校生のときで、妻に「なんて病気なの?」と聞いただけで終わっているようである。

   私が聞いているところでは、発達障害の人は優秀な人が多いそうだが、集団生活がなかなか難しい人も多いようだ。最近では、企業でも発達障害の人を積極的に受け入れ、活用するところが増えてきている。

   小島容疑者も成績はよかったそうだ。両親が早期に、医師やそうした機関と相談して息子をケアしていれば、このような事件を起こすに至らなかったのではないだろうか。

捜査長引きそう「紀州ドン・ファン怪死」覚醒剤の入手先解明むずかしい

   紀州のドン・ファンこと野崎幸助氏「怪死事件」は、やはり解決まで長引きそうである。この事件は週刊新潮がスクープしたが、その後の報道では週刊現代が頑張っている。野崎氏の2冊の本を出したのは講談社で、それをまとめたのが野崎氏と親しかった週刊現代の記者のようである。

   今週号のグラビアページでは、後ろに野崎氏の遺影が見える通夜の席で、家政婦と妻が並んで座っている写真が載っている。手前には鮨が入った折があり、ウーロン茶が何本か置かれている。まだ通夜の始まる前であろう。

   妻が家政婦に話しかけている。目隠しがあるので、家政婦の様子は分からない。妻のほうは唇が綻んで、笑っているように見える。わずか数か月間の結婚だから、悲しめというのは無理があるかもしれないが、少なくとも、死者を悼んでいるという雰囲気は感じられない。

   週刊現代によると、6月4日(2018年)、東京にあるマンションから和歌山に帰るS(妻のこと)を、羽田空港で大勢のマスコミが取り囲んだ。そこで彼女は、「もういいかげんにして、私は犯人じゃない」といいながら、スマホで撮影している記者のスマホを取り上げ、地面に投げ捨てたという。普段はおっとりしている彼女がこうしたことをするのは、相当イライラがたまっているのではないかと、週刊現代の記者は見ている。

   この事件には大きな謎がいくつかある。覚醒剤を誰がどこから入手したのか。死亡推定時刻は21時で、20時に2階で物音がして、22時に遺体で発見されたときは、死後硬直で身体がカチカチだったという。硬直が早すぎないか。野崎氏が娘のように可愛がっていた愛犬が突然死んでいるが、これとの関係はどうなのか。

   件の記者によれば、Sと結婚しても、野崎氏は常連の高級交際クラブで女性を紹介してもらって遊んでいたという。それはSも承知していて、野崎が愛人から来たメールを見せていたこともあったという。そこには、「アホ、バカ、死ね、この短小包茎!」と書き込まれていた。

   Sは北海道札幌の高校在学中からすすきののガールズバーに勤めていた。卒業と同時に独り暮らしを始め、市内の美容専門学校に通いながらホストクラブにはまっていたという証言もあるそうだ。海外旅行などにも行っていたそうだが、それだけのカネをどうして稼いだのか。私生活には謎が多い。

   60代の家政婦にも警察は疑いの眼を向け、六本木にある彼女のマンションも家宅捜索している。野崎と家政婦との付き合いは20年以上になり、1か月に10日ほど田辺の家に来て、野崎の世話をしていた。手当は1万円だったのが、最近1万5000円になったそうだ。野崎という人物、女とSEXするためにはいくらでもカネを出すが、他にはあまりカネを使わないタイプと見える。

   家政婦の娘と結婚させてくれと彼女にいっていたそうだが、「あんな助平ジジイはダメって断っているのよ」と苦笑いしながら、記者に話したという。この家政婦の元夫は覚醒剤所持で3回以上の有罪判決を受けているそうである。

   記者とSと家政婦で話した時、家政婦はこういったという。「私を疑わないでね。ホントにやっていないんだから。私が社長を殺しても財産が入るワケでもないし。Sちゃんは入るけどねえ~」

   週刊文春は、この家政婦の前夫にインタビューしている。このX氏、和歌山県警の殺人課の刑事がきたことを認めている。

   室内外に設置されている約40個の防犯カメラの解析が終わり、妻と家政婦以外の第三者の侵入や覚醒剤混入は考えられないが、捜査は長期化し、夏までかかるだろうと、捜査幹部はいっているそうだ。

   週刊現代記者はSに改めて事件のことを聞いた。もちろん彼女は「自分はやっていない」といい、この家は誰でも簡単に出入りできたと、第三者の可能性を示唆している。防犯カメラについては、「去年、強盗が入ったときも防犯カメラがうまく作動していなかった。GW中も社長の愛人らしき人たちが何人も出入りしていたし、知らないおばさんが家にいて『新しい家政婦です』って名乗られることもあった」

   このへんは、捜査を取材している記者とは見方が違っている。37億円ともいわれる相続については、「正直そんなにないと思う、会社の経理の人も、赤字があるので整理したとしても10億円ぐらいじゃないかといっていた」と話している。

   野崎との夫婦生活は、「夫婦関係というよりも介護」という感じだったという。紀州のドン。ファンと謳われ、死ぬまでSEXの代表のように自著でも豪語していた野崎氏だが、どうやらその実態は「粉飾」されていたようである。

   週刊朝日オンラインでは、Sの「介護」の実態を、通夜に出席した親戚がこういっている。「幸助は脳梗塞を2回やり、よちよち歩きの状態でそう先は長くない。身体障害者の手帳も持っており、覚せい剤なんかやるワケない」

   野崎氏の会社の従業員もこう語る。「社長は病気のせいで年中、大も小もオムツに漏らす。オムツで吸収しきれなくなり、床やお風呂にこぼすこともあった。そのたび、家政婦や従業員に掃除させた。車を運転していても、ブーって漏らす。だから2階の社長の寝室は臭いがひどく、奥さんは『あんな部屋、上がりたくない』『車で漏らして臭かった』と毛嫌いしていた。奥さんは次第に社長と住むのを嫌がり、月100万円の小遣いをもらうと、モデルの仕事が入ったと東京にさっさと帰っていた」

   自著に、バイアグラなんか飲まないでも1日に3回は新妻とできると書いていたのは、どうやら彼の"願望"だったようである。失礼だが、覚せい剤など使用せずとも、"昇天"させる方法はいくらもあったように思えるが。

   週刊現代記者が、あなたが事件に関係していることはとSに聞くと、「それはないです。でも(家宅捜索で)変なものが出てこないか怖い」。妻と家政婦が野崎殺しの犯人だったとしても、覚醒剤の入手先がわからなければ、さらに捜査は長引き、迷宮入りの可能性もあり得るのではないだろうか。

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